イン/ポライトネス
からまる善意と悪意
編:滝浦 真人
編:椎名 美智
紙版
内容紹介
ポライトな言葉は予定的に調和するが、インポライトなそれは隠微に絡み合う。21世紀以降、インポライトネスが言語研究者らを惹きつけているが、建前と本音を分ける日本では、未だ数えるほどしか研究がない。待たれていた初のインポライトネス論集として、漱石作品やママ友のバトルを解剖し、悪態・毒舌・ディスりを剔抉、善意が悪意に転じる契機を捉える。
執筆者:阿部公彦、大塚生子、佐藤亜美、椎名美智、滝浦真人、福島佐江子、柳田亮吾
目次
序論
日本(語)でイン/ポライトネス研究が必要な理由(わけ)
滝浦真人
▷Part 1
善意なのか悪意なのか
ママ友の対立場面におけるイン/ポライトネス分析
感情と品行のフェイスワーク
大塚生子
バラエティ番組における毒舌トーク
擬似インポライトネスの観点から
佐藤亜美
身体の政治・ジェンダー・イン/ポライトネス
柳田亮吾
▷回顧と展望
気配りから見るイン/ポライトネス研究
福島佐江子
▷Part 2
イン/ポライトネスの宝庫・文学
意地を張りあう人びと
『明暗』におけるイン/ポライトネス
阿部公彦・椎名美智・滝浦真人
悪態をつく人びと
シェイクスピア時代のコメディを分析する
椎名美智
ポライトネス理論と文学研究をつなぐ
志賀直哉「灰色の月」の「無愛想」の戦略
阿部公彦
編者あとがき
索引
執筆者紹介
ISBN:9784823411595
。出版社:ひつじ書房
。判型:A5
。ページ数:272ページ
。定価:3400円(本体)
。発行年月日:2023年04月
。発売日:2023年04月28日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CF。