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手話が「発音」できなくなる時

言語機能障害からみる話者と社会

編:石原 和
編:菊澤 律子

紙版

内容紹介

「手話は言語である」といわれるようになって久しい。では、手話が「話せなく」なると、どうなるのか? 本書では、交通事故で手話が部分的に「発音」できなくなった例をとりあげ、話者の立場、言語学からみた解釈、そして法律上の解釈を紹介する。アメリカでの類似の事例もとりあげつつ、手話が言語であるとは?と社会との関係を考える。

執筆者:石原和、市田泰弘、菊澤律子、那須川訓也、原大介、スーザン・フィッシャー、藤原百合、籔之内寛

目次

はじめに 「交通事故裁判」と「言語学」
菊澤律子

第1章 交通事故手話裁判と手話言語
原大介

第2章 音声言語の構音障害の判定
藤原百合

第3章 音声言語と手話言語における音韻特性の種類と言語機能障害
那須川訓也

第4章 機能障害と言語的要素の認識
市田泰弘

第5章 障害等級認定基準の方法と意味
籔之内寛

第6章 暮らしの中の言語学「ことばの機能障害と言語学」へのコメント
スーザン・フィッシャー

第7章 パネルディスカッション
原大介、藤原百合、那須川訓也、市田泰弘、籔之内寛、スーザン・フィッシャー、菊澤律子

補章 暮らしの中の言語学「ことばの機能障害と言語学」Q&A

おわりにかえて 手話初心者が読む『手話が「発音」できなくなる時』
石原和

謝辞
参考文献

著者略歴

編:石原 和
南山大学南山宗教文化研究所ヴァン・ブラフト奨励研究員(2022 年~)。
主要な著書に『「ぞめき」の時空間と如来教 近世後期の救済論的転回』法藏館、2020 年など。
編:菊澤 律子
国立民族学博物館研究部教授(2005 年~)。
主な著書に、Proto Central Paci c Ergativity: Its Reconstruction and Development in the Fijian, Rotuman and Polynesian Languages (Pacific Linguistics 520), Canberra: Pacific Linguistics (2002) など。

ISBN:9784823411564
出版社:ひつじ書房
判型:A5
ページ数:144ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2022年09月
発売日:2022年09月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CF