ソクラテス われらが時代の人
著:ポール・ジョンソン
訳:中山 元
紙版
内容紹介
訳者あとがきに代えて (中山元)の一部抜粋
著者のポール・ジョンソンは、イギリスの歴史家、ジャーナリストで、邦訳された著書には『チャーチル』(日経BP社)、『ナポレオン』(岩波書店)、『ユダヤ人の歴史』(徳間書店)、『キリスト教の歴史』(共同通信社)、『近代の誕生』(共同通信社)など多数ある。
ソクラテスについての書物は、歴史的なソクラテスと、プラトンの描いたソクラテスをどう切りわけるかという難問に直面することになるが、本書では当時のギリシアの歴史的な状況なども生き生きと描写しながら、おそらくそうであっただろうソクラテス像を描きだすことに成功している。ソクラテスの思想が現代においてもつ意味についても、説得力のある議論を展開している。
目次
第一章 生ける人として、腹話術の人形として
第二章 幸福になる才能のある冗談好きな醜男
第三章 ソクラテスとオプティミズムの頂点にあるアテナイ
第四章 哲学の天才、ソクラテス
第五章 ソクラテスと正義
第六章 アテナイの道徳的な退廃とソクラテスの死
第七章 ソクラテス、哲学が人間に乗り移った男