「農」の付加価値を高める六次産業化の実践
編著:高橋 信正
内容紹介
農業主導の六次産業化に挑戦しようとする関係者にとって最も近道で確実な方法は、六次化に成功している先達者・先進地からその方法を学ぶことです。本書ではそうした先達者・先進地の経営方法をわかりやすく、また、やさしい言葉で訴えています。挑戦しようとする人たちに参考にしてほしい一冊です。
目次
はじめに(髙橋信正)
序章 本書(「農」の付加価値を高める六次産業化の実践)を読むにあたって(髙橋信正)
パートⅠ 六次産業化の分類・支援・施策・ファンド
第1章 六次産業化のタイプ分け (小林茂典)
第2章 六次産業化法と総合化事業計画認定の実態(小林俊夫)
第3章 栃木県における六次産業化支援のしくみとその動き(小林俊夫)
第4章 六次産業化を推進する「農林漁業成長産業化ファンド」(大多和巖)
パートⅡ 一品目で多角化をめざす
第5章 都市型酪農の六次産業化の実践─神戸市・弓削牧場の挑戦─(髙田理)
第6章 フラワーにおける六次産業化の類型化と展開(宮部和幸)
第7章 〝ゆずが育む〟地域産業の形成─「古座川ゆず平井の里」─(大西敏夫)
第8章 「丹波黒大豆」を新しい商品につくり変える─京都・農事組合法人グリーン日吉の挑戦─(尾松数憲)
第9章 農を基盤とした豊かさと自立への道─みかん職人武田屋の六次産業化型農業経営の形─(胡 柏)
パートⅢ 地域コミュニティの大切さは変わらない
第10章 マーケティングとブランド化により農業の加工・直売に展望(田中修)
章11章 集落営農組織における六次化導入の課題─北陸・福井県の事例をもとに─(北川太一)
第12章 小規模農業ネットワーク化による地域経済発展システム(谷口憲治)
パートⅣ 流通チャネルを活かす組織は伸びる
第13章 先進的な畜産経営による六次産業化の実践(横溝 功)
第14章 「食」を多角的にプロデュースする農産加工事業の展開(伊庭治彦)
第15章 神戸のトーホーと淡路の新家青果がおもしろい─非農業門部からの六次産業化─(中塚華奈)
第16章 新規参入者による食と農を核とした地域活性化(内藤重之)
パートⅤ 地産地消、直売所、棚田、女性起業で交流を深める
第17章 地産地消と六次産業化の接点(櫻井清一)
第18章 農産物直売所向けの地元農産物集荷・加工・販売・配達支援システム(大浦裕二・高橋明広)
第19章 棚田保全に向けた農業六次化の実践─千葉県鴨川市大山千枚田─(宮井浩志)
第20章 地域を元気にする女性起業の六次産業化(中村貴子)
パートⅥ 農業協同組合の六次産業化への挑戦は
第21章 六次産業化と農協の役割(両角和夫)
第22章 大山乳業による酪農振興と地域活性化への道(古塚秀夫)
第23章 専門農協を軸にした野菜の六次産業化─茨木中央園芸農協の野菜・加工事業を中心に─(藤島廣二)
パートⅦ 六次産業化が向かう姿
第24章 農業の業態革命─六次産業化を超えて意識生産の農業へ─(丸一浩)
第25章 「農」の六次産業化への道(頼平)
あとがき(髙橋信正)
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