少年と犬、親と子、夫と妻…。
さまざまな「ふたり」の姿から、現代社会が忘れかけていた〝つながり〟がよみがえる。
『天理時報』連載小説、いきなり文庫化!
〈あらすじ〉
サーフィンが盛んな海辺の町に越してきた一家。小年カンは言葉を喋らない代わりに、「魂の言葉」で小動物とも心を通わせる不思議な子ども。愛犬ピノに見守られながら、世界とのつながりをゆっくりと築いていた。ところが、ある夜見た悪夢をきっかけに、彼を取り巻く人々の運命が急展開する――。
ぼくたちの生を彩る感情や情動は「ふたり」から生まれ、「死」と呼ばれる契機を経て、再び「ふたり」に還っていく。そんな物語を書くことができればいいなと思いました。(片山恭一)
文庫判/272ページ