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中央大学人文科学研究所研究叢書 72

芸術のリノベーション

オペラ・文学・映画

編:中央大学人文科学研究所

紙版

内容紹介

批評は作品を何度でも新しい姿に生まれ変わらせる。シューベルトの歌曲集『冬の旅』の一曲「菩提樹」の歌詞解釈と受容史、ツェムリンスキー《侏儒(こびと)》、リヒャルト・シュトラウス《影のない女》、細川俊夫《班女》などのオペラ作品の成立史や最新の演出解釈、ヴィルヘルム・ゲナツィーノの小説『そんな日の雨傘に』における「浮浪者」のモティーフ分析、「食べること」の映画史的分析など、19世紀から21世紀に渡ってつくられた多彩な芸術作品を、現代の批評的視点から紹介する。

目次

『菩提樹』変貌
ヴィルヘルム・ゲナツィーノにおける〈浮浪者〉のモティーフについて
 ―『フランクフルト詩学講義』と『そんな日の雨傘に』を手がかりに
映画と食べること
自画像の変容
 ― ツェムリンスキーの歌劇《侏儒(こびと)》が成立するまで 
現代オペラ演出における文化的参照の問題
 ―クリストフ・ロイ演出《影のない女》(二〇一一年)について
細川俊夫《班女》における実子の「絵」の役割
 ―フロレンティン・クレッパー演出および岩田達宗演出を通して

ISBN:9784805753569
出版社:中央大学出版部
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA