「廃線跡を歩く」という研究や趣味は、近年ではひときわ人気が高い。明治以降、様々な鉄道が開業したものの、一方では旅客や貨物の減少、経営破綻、接続路線の廃止などによって失われた路線も多く見られる。それらは「廃線跡」として研究や趣味の対象となって今日を迎えている。一方、最近になって「未成線」という鉄道用語が鉄道ファンの間で定着してきた感がある。いうまでも未成線とは未完成の鉄道路線の略語であり、計画や構想を立てたものの財源等の理由から着工に至らなかった路線や、着工したものの途中で中断・凍結された路線などのことである。出版にあたっては掲載した全ての路線を現地取材し、最近の状況を記した。読者の皆様が廃線・未成線に足をはこぶ際の参考にして頂ければ幸いである。