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モートン・フェルドマン

著:高橋智子

紙版

内容紹介

《彼は作曲家の責任をつくることから受け入れることへと変えた。》(ジョン・ケージ)
〈沈黙〉を超えて〈静寂〉へ――
図形楽譜の発明者にして、演奏時間4時間を超える長大な楽曲を書いた作曲家、ニューヨーク・スクールの中心人物にしてベケットやロスコとも協働したモートン・フェルドマンとは何者だったのか。
同時代の作曲家や抽象表現主義の画家たちとの交流を通じて、変転するその全貌を描き出す。ケージと並ぶ現代音楽の最重要人物、待望のモノグラフ!

目次

はじめに

第1章 完全に抽象的な音の冒険――1950年代の図形楽譜
第2章 「音それ自体」の探究――1960年代の自由な持続の記譜法
第3章 カテゴリーの間――1970年代前半の例外的な音楽
第4章 歪んだシンメトリー――晩年の長大な音楽

終わりに――音楽は芸術の形式なのか?


参考文献

あとがき

著者略歴

著:高橋智子
1978年仙台市に生まれる。沖縄県立芸術大学中退。東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。博士(音楽学)。専門はアメリカ実験音楽。主な著書には、『イーノ入
門』(共著、P-VINE、2022年)、翻訳には、フィリップ・グラス『音楽のない言葉』(監訳、ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス、2016年)などがある。

ISBN:9784801006928
出版社:水声社
判型:4-6
ページ数:356ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2022年12月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM