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副田義也社会学作品集

教育基本法の社会史

著:副田義也

紙版

内容紹介

「教育基本法」の成立がわが国にもたらしたものは何か?
戦後、新たに民主国家として生まれ変わった日本。「教育基本法」は、民主主義・平和主義・国際協調主義を基調とし、新生日本の教育指針、延いては国家のあり方を規定するものとして成立した。しかし、それは立法者の意図を超えて、55年体制下の政治闘争の道具と化し、大学の自治などをめぐった大学紛争をも呼び起こす火種となった。
本書は、「教育基本法」の成文課程およびその後の解釈をめぐる、戦前の軍国主義の残党、戦後日本を指導したGHQ、そして「大学人共同体」たちの経験および宗教・思想の様々な葛藤を描き出す。第Ⅸ巻『教育勅語の社会史』と併せて読むことで、激動の時代の渦中に日本人ナショナリズムを創出した教育と政治、そこに関わる時代の人々との奥深い関係性が読み解けるだろう。

ISBN:9784798916880
出版社:東信堂
判型:A5
ページ数:408ページ
定価:5600円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB