真相731部隊〔シリーズ第1号〕
編:近藤昭二
紙版
内容紹介
秘匿命令を破る衝撃の告白!
──731 部隊員等の証言映像による検証と解説
日中戦争(1937~1945 年)における日本の犯罪に、細菌兵器を開発・製造し、中国各地で細菌戦を実行した「731 部隊」の残虐行為があります。中国黒竜江省ハルビン市郊外の平房に広大な基地を置き、人体実験を行って中国人、ロシア人など捕虜数千人を殺害し、浙江省の衢州・寧波・江山や湖南省の常徳市などでペストやコレラなどの疫病を流行させ数万人の中国人を殺傷しました。人体実験や細菌戦は国際法に違反する重大な戦争犯罪です。1995年と97年には中国人被害者や遺族が日本国を相手に裁判を起こし、判決で加害の事実が認定されました。しかし現在に至るも、日本政府はその事実を認めておらず、調査すら行おうとしません。「NPO 法人731 部隊・細菌戦資料センター」は、その加害と被害の事実を調査記録し、立法府・行政府に働きかける活動を行ってきました。その一環として、元731 部隊員や憲兵隊員等の取材インタビュー、戦友会での証言、映像記録などを一人ずつ上映し、証言に関連する記録文書と照合して、検討・解説する勉強会を続けています。本書は、この「映像証言に探る731 部隊」の成果をブックレットにまとめ、紹介するものです。」