序 章
一 研究のはじまり
二 研究の視座と研究史
三 本書のねらいと構成
第Ⅰ部 八幡信仰の成立と展開
第1章 奈良時代の政治と八幡神
はじめに
一 隼人鎮撫神としての八幡神の登場
二 天平年間の政治情勢と八幡神の変質
三 八幡神の入京とその背景
四 道鏡事件と八幡神
むすび
第2章 僧法蓮からみた八幡神論
―法蓮と八幡神の出会いから国家神への道を読み解く―
はじめに
一 神と仏の遭遇―八幡神と法蓮―
二 法蓮・八幡神と北辰信仰(妙見信仰)
三 『続日本紀』にみえる法蓮の実像
四 宇佐虚空蔵寺遺跡から見た法蓮像
五 法蓮と宇佐君(公)氏
六 法蓮の足どりと八幡神への遭遇―飛鳥と豊前をつなぐ―
七 小倉山鎮座と弥勒寺の成立から鎮護国家の神へ
むすび
第3章 八幡大菩薩成立の歴史的背景―聖武天皇の国家構想と関連して―
はじめに
一 聖武朝における菩薩思想
二 聖武天皇と八幡神
三 太上天皇霊と八幡大菩薩の登場
むすび
第4章 女性史からみた道鏡事件
―宇佐宮における女祢宜託宣と亀卜の対決―
はじめに
一 道鏡事件における託宣と亀卜の対決
二 道鏡事件の背景
三 宇佐宮における女祢宜の役割の変化
むすびにかえて
補論 宇佐宮女祢宜概史
第5章 八幡宮における二つの「比売神」成立の意義
はじめに
一 比売神の性格と成立とその背景
二 八幡比売神宮寺の成立と宇佐氏
三 大帯姫の登場の意味
むすび
付論 「八幡神」からみた「民族」「国家」の問題について
はじめに
一 律令国家の成立と軍神八幡神の登場
二 国を護る神と国を護る仏教の結合
三 鎮護国家の神、八幡神
四 八幡神と九世紀の日本人の国際意識―むすびにかえて―
第6章 御霊信仰のはじまりと八幡信仰の新展開
はじめに
一 御霊信仰のはじまりと密教
二 八幡大菩薩の登場と御霊信仰
三 和気氏と空海・最澄の仏教、八幡信仰の新展開
四 王城鎮護の石清水八幡大菩薩宮の成立と展開
五 志多羅神の入京の意義
むすび
第7章 権門としての八幡宮寺の成立
はじめに
一 元命以前の宇佐宮弥勒寺と石清水八幡宮
二 宇佐宮弥勒寺と石清水八幡宮の結合―元命の時代―
三 権門石清水八幡宮の成立―元命の子孫たち―
むすび
第8章 古代における八幡神と信仰のひろがり
一 天神・地祇と八幡神
二 天神・地祇の上に立つ新たなる神の出現
三 八幡入京の背後にある二つの宗教政策―聖武天皇と光明子の仏教理念―
四 称徳女帝の仏教政策と道鏡
五 桓武天皇の国家構想と八幡大菩薩
六 支配の神・仏と抵抗の神・仏の対立と融合
七 古代の信仰の構造とひろがり
第Ⅱ部 八幡宮の祭礼と伝説の世界を読む
第9章 宇佐宮放生会を読む
はじめに
一 中世の放生会の復元
二 放生会を読み解く
三 放生会の成立
むすび
第10章 宇佐宮行幸会を読む
はじめに
一 行幸会に込められた八幡神の歴史
二 原行幸会の神幸のルートの意味するもの
三 薦枕の登場と行幸会の成立
むすび
第11章 「鍛冶の翁」と「炭焼小五郎」伝説の実像
はじめに
一 金属生産に関係する地名・伝承・遺跡
二 宇佐八幡神の祭礼と金属
三 大友氏の支配と豊後の鉄生産
むすび
第12章 八幡神と神輿の成立
はじめに
一 紫色の輿
二 八幡=応神天皇霊の成立と御験の登場
三 女祢宜と薦枕
むすびにかえて
第13章 宇佐宮の遷宮の世界を読む―杣始の神事と杣山―
はじめに
一 大楠の杣始
二 杣始行事の淵源
三 宇佐宮の杣山の立地と杣始の神事について
むすび
終章
あとがき/初出一覧/図表一覧/索引