はじめに―対象としての説話集史素描
序 論 仏教文学としての説話集と対外観
第一部 古代説話集の成立と対外観
第一章 仏教類書の影響と説話集の存立―「諸教要集」をめぐって
第二章 『三宝絵』の捨身と孝―尊子内親王をめぐる
第三章 投企される〈和国〉性
第二部 源隆国と「宇治大納言物語」―説話集と作者の環境
第一章 源隆国の才と説話集作者の資質―研究史再考から「宇治大納言物語」へ
第二章 源隆国晩年の対外観と仏教―宇治一切経蔵というトポスをめぐって
補 論 藤原忠実の「家」と「父」そして「子」―言談・説話の中の院政期
第三部 『今昔物語集』の成立と宋代
第一章 『今昔物語集』成立論の環境―仏陀耶舎と慧遠の邂逅をめぐって
第二章 『今昔物語集』の成立と宋代―成尋移入書籍と『大宋僧史略』などをめぐって
第三章 かへりきにける阿部仲麻呂
第四章 『今昔物語集』の宋代観と和歌逸話の形成
補 論 編纂動機と逸話配列―紀貫之の亡児哀傷と『国文学史講話』をめぐって
終章 世界叙述と説話文学史―矜恃する和語