◆第二句集
夢語る子の眼うるみて帰り花
加藤国子の俳句は、さり気なさのなかにある、
微妙な香り付けに、こころの潤いが出ているのである。
帯・加藤哲也
◆自選十五句
銀漢は天国の門開くごと
草餅のやはらかさにも似たる母
幸せはほどほどでよし夾竹桃
語らひを大事にせんと花野道
照紅葉曇りなき世をのぞみけり
夢語る子の眼うるみて帰り花
咳の子の席一つづつ空きにけり
朱の鳥居くぐりそこねし初雀
夏草の迷路にはまる子猫かな
流星や希望といふ名の列車のる
芭蕉忌にアルバムめくる父若し
土筆の子そつとしてゐてあげようか
パンダの子無垢な瞳に夏の風
向日葵のごときビーズの指輪かな
湯豆腐に浮世のうさを落しけり