◆第一句集
夕暮れをさびしがる母白粉花
原田さんの句には力みやこれみよがしなところは全くない。
一句一句にちょっとした工夫があるのだが、
それを技巧とは感じさせないところが魅力である。
(序より・片山由美子)
◆片山由美子抄出十句
避暑の荷のひとつ九官鳥の籠
手を拭きて母の加はる庭花火
ひかり置くやうに初蝶とまりけり
待ち人が来る噴水の立ち上がり
日脚伸ぶ一日にして家組まれ
水筒を沈めて汲みぬ山清水
どの色も雫と散りて揚花火
花野ゆくうしろすがたの人ばかり
目くばせをされたるここち返り花
定位置にテーブルもどす四日かな