こどもと自然
編著:公益社団法人こども環境学会 小澤紀美子
紙版
内容紹介
公益社団法人「こども環境学会」が設立されたのは2004年。こどもの成育環境をよりよくすることを目的に、学問領域を超えて研究者や実践者が集い、その研究成果をもとに提言し、実践活動を展開してきた。本書では、発足当時から課題とされてきた「こどもと自然」にあらためて焦点を絞り、発信する。「かつて日本のこどもたちは、森の中や川の中で身体を思う存分使って遊ぶことができていた。寺社の境内は都会に残された森であり、居住地の近くには川や野原が多く存在していた。しかし、いつからかこどもの遊び場は寺社の境内から公園などと限定的な場所に変わってきた。すなわち、公園以外の遊び場はことごとく失われてきたのである」(「まえがき」)。内外の知見と豊富な事例にもとづいた提言の数々はいまこそ考えるべき論点に満ちている。
目次
はじめに 本書のねらい
第1章 こどもと自然のふれあいの変容
第2章 こどもの生活世界を豊かにする自然体験
第3章 小さな自然体験が確かな育ちにつながる
―― こどもを過保護にしていませんか?
第4章 「こどもと自然」を考える
<対談> 﨑野隆一郎氏×小澤紀美子
第5章 だれがつくるの? こどもの環境
<対談> 仙田満氏と進士五十八氏の対談
第6章 自然体験がこどもを育む
第7章 継承したい日本の自然とのかかわり
―― 自然への作法
おわりに 「足るを知る」ということ、「人間的尺度を取り戻す」
ISBN:9784780718126
。出版社:本の泉社
。判型:174x105mm
。ページ数:196ページ
。定価:900円(本体)
。発行年月日:2021年07月
。発売日:2021年07月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA。