フィギュール彩
三島SM谷崎
著:鈴村 和成
紙版
内容紹介
三島のマゾヒズム、谷崎のサディズム。
ノーベル賞候補者としてのライヴァル関係を
はじめとする深い因縁関係にありながらも、
これまであまり関係性を論じられることのなかった
三島由紀夫と谷崎潤一郎。
谷崎作品に重ねられる三島の実生活、
三島作品と谷崎作品に登場する女性の意外な共通性、
福島次郎との同性愛から解く三島像……
サディストの三島由紀夫、
マゾヒストの谷崎潤一郎のイメージを覆す新たな文学論。
S(サディズム)とM(マゾヒズム)の視点から、
文面下に隠された二人の真性を暴き出す!
目次
【主な目次】
序『陰翳礼讃』(谷崎)と『太陽と鉄』(三島)
Ⅰ 三島夫妻に見る〈『鍵』(谷崎)の構造〉
Ⅱ 淑徳の不幸
『サド侯爵夫人』(三島)と『細雪』(谷崎)の雪子
Ⅲ 覗く人の系譜
「月澹荘綺譚」(三島)と『武州公秘話』付『残虐記』(谷崎)
Ⅳ SMの頂点
「憂国」(三島)VS『瘋癲老人日記』(谷崎)