序にかえて――今、なぜ文学者の「核・フクシマ」論を問うのか
1 「風化」を憂える
2 「被害」と「加害」――『いまこそ私は原発に反対します。』
3 「希望」は……あるか
4 そして……
第一部 吉本隆明の原発容認論
第一章 「反・反核」思想の再登場
1 「原発」インタビューと『「反核」異論』
2 「知の巨人」も近代主義者だったのか
3 吉本隆明の科学神話=進歩史観
4 反原発で人間は猿になる?
5 問われているのは「倫理」である
第二章 「反・反核」思想の歴史
1 核兵器と原発を別けて考える論法
2 「半科学」的知識とSF的「妄想」
3 「時流評論家」に過ぎなかった?
4 パラドキシカルな「思想の悲劇」
第二部 大江健三郎の「反核」論
第一章 前史――戦後文学者の「核」論
1 荒正人・野間宏・武田泰淳
2 大江健三郎「反核」思想の変遷
第二章 「フクシマ」と大江健三郎
1 「さようなら原発集会」におけるスピーチ
2 『定義集』の意味
第三部 村上春樹の「反核スピーチ」をめぐって
第一章 村上春樹は『ニュークリア・エイジ』『極北』の翻訳から何を学んだのか?
1 「カタルーニャ国際賞」受賞記念講演「非現実的な夢想家として」
2 『ニュークリア・エイジ』――核時代の恐怖
3 『極北』――核戦争後の世界
第二章 村上春樹発言と「反核」運動史
1 原水禁運動
2 文学者の反核運動
3 再び「非現実的な夢想家として」
第三章 村上春樹擁護の陥穽――加藤典洋の「フクシマ」論
1 なぜ、村上春樹を擁護するのか
2 原発問題が抱えたパラドクス
3 「核廃棄物」の処理問題こそ、反原発の「胆」である
あとがき
本書で使用した文献
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