幸せになるためにはどうすればよいのでしょうか。生きていれば幾多の困難にぶつかり、人間関係に苦しむ。そのようなときに、人生に明確な指針を与えてくれるのがブッダの教えです。なかでも、「どんな相手にも慈しみの心を失わずに対応せよ」という教えは、人間性の限界に挑む教えともいえますが、自分の苦悩を乗り越えるに留まらずここには自他をともに救う道が示されています。憎しみを抱く相手を慈しむことは難しいことですが、これこそが業を後に残すことなく、安らぎの境地に達する道でもあります。もしここで相手を許し慈しまなければ、自分の悪い業で自分自身が縛られて苦しみが続きます。これがブッダの根本思想なのです。苦しみから逃れ、心の安らぎを得ることがニルヴァーナ(涅槃)です。その実践が人を真の幸せに導きます。このブッダの説く幸せになる方法がよくわかる仏教入門書。