本書は、“原子力”の全貌を俯瞰し、読者に“原子力”の真実を問うことを目的としています。中性子の発見から原子力(核エネルギー)の研究とその理論、忌まわしき核兵器および、原子力潜水艦の開発。そして平和利用が目された商業原子力発電に至るまでの過程とそれを取り巻く人間と歴史的背景、さらには放射能被曝、原子力災害事故による被害といった部分までを、事実の詳細な積み重ねによって紐解きます。原子力を推進するか、放棄するかという二者択一ではなく、その本質と真実を広く知らしめ、その視野をもって未来を眺望せねばならないという問題提起を行っています。被爆後7年目の広島で物理学と医学を学び、その後、医師として仕事を続けてきた著者による原子力入門書。