核のゴミ
「地層処分」は、10万年の安全を保証できるか?!
著:古儀 君男
紙版
内容紹介
「地層処分」は、核のゴミからの安全を保証するか?
2020年10月、北海道神恵内村と寿都町が核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分場の文献調査に応募した。
原子力発電環境整備機構(NUMO)は「地層処分」を目指すが、複雑な断層や地質構造、地震、火山の多い日本列島で安全な処分が担保できるのか?!
「地層処分」とはどのような方法なのか、10万年単位の保管に耐えられるのか。世界の実績、日本列島の地層研究データを基礎に「地層処分」の是非を考える最新刊!
目次
もくじ
第1章 地層処分とは
(1)核のゴミと最終処分
(2)地層処分とは
第2章 日本と海外の取り組み
(1)日本の取り組み
(2)海外の取り組み
第3章 地層処分についての日本学術会議の回答と提言
(1)経過
(2)日本学術会議の「回答」(2012)年
(3)日本学術会議の「提言」(2015年)~暫定保管について
(4)日本学術会議の「回答」に対する日本地質学会のコメント
(5)地層処分と貯蔵を巡る世代間倫理の問題
第4章 10万年の安全?!
(1)過去10万年間に人間社会で何が起きたか
(2)未来の10万年間で何が起きるか
第5章 日本の地質の特異性
(1)複雑な日本の地質構造と成り立ち
(2)4つのプレートが衝突する世界でも希有な場所
第6章 「科学的特性マップ」を考える
(1)「科学的特性マップ」とは
(2)地層処分で考慮すべき要件と基準
(3)地層処分に好ましい要件
(4)科学的特性マップで考慮されなかった要件
第7章 日本で地層処分は可能か