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子どものこころの発達を知るシリーズ 01

自傷・自殺する子どもたち

著:松本 俊彦

紙版

内容紹介

 悩みや苦痛を抱えたときに一人で抱え込み、誰にも助けを求めないこと。これこそが最大の自傷的な行動であり、同時に、子どもの将来における自殺リスクを高める根本的な要因なのです。
 子どもの傷つけられた体験を理解し、子どもを救うためにはどうサポートしていけばいいのかを考えます。
■杉本彩さん推薦!

目次

第1章 自傷とは何か
 1 自傷の実態
 2 自傷の手段・方法
 3 なぜ自傷するのか
 4 自傷と自殺の違い
 5 自傷の定義
第2章 自傷のメカニズムに関する仮説
 1 自傷の神経生物学的モデル
 2 神経生物学的モデルの背景にある生育環境
 3 自傷と解離の関係
 4 暴力の観察学習
 5 自傷の伝染性とメディアの影響
第3章 自傷というアディクションーー死への迂回路
 1 アディクション〜気分を変えるための行為
 2 自傷はアディクションなのか
 3 自傷のアディクション化プロセス
 4 自傷から過量服薬へ
 5 過量服薬をするリスクの高い若者の特徴
 6 自傷から自殺へ
第4章 援助にあたっての心構え
 1 援助者は「氷山の一角」しか知ることができない
 2 傷のケアをしないことも自傷
 3 援助希求能力の芽を摘まないこと
 4 自傷に向き合う際の注意点
 5 親に内緒にしてほしい!?
 6 援助者の援助希求能力も大切である
第5章 対応の実際
 1 自傷に関する情報を大ざっぱに収集する
 2 精神科に紹介する際の判断基準
 3 精神科に紹介したらそれで終わりではない
 4 自傷に関する情報を詳しく収集する
 5 置換スキルの習得
 6 自傷する若者との面接の実際
 7 自傷が止まった後で
 8 「死にたい気持ち」に気づくこと
 9 「死にたい」と考える人にかかわり、つなげること
第6章 家族と学校に伝えたいこと
 1 家族への働きかけ
 2 学校における自傷の伝染防止策
 3 学校における自傷・自殺予防プログラムのあり方

著者略歴

著:松本 俊彦
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所/自殺予防総合対策センター/薬物依存研究部。平成5年佐賀医科大学医学部卒業後、横浜市立大学医学部附属病院にて臨床研修の後、国立横浜病院精神科、神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部などを経て、平成19年より同研究所自殺予防総合対策センター自殺実態分析室長、平成20年より薬物依存研究部室長を併任、平成22年より現職。

ISBN:9784772611459
出版社:合同出版
判型:A5
ページ数:168ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2014年03月
発売日:2014年03月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ