はしがき
序 章 経済安全保障の台頭とその衝撃 [中本悟]
1.経済安全保障の国際的波及
2.米中間対立と経済安全保障
3.米国の経済安全保障とそのインパクト
4.問題の焦点と本書の課題
第Ⅰ部 経済安全保障論の台頭とその国際的波及
第1章 アメリカの経済安全保障 [松村博行]
──開放的秩序をめぐる統治の変容──
はじめに
1.経済安全保障という論点構造
2.経済安全保障の理論と政策の展開
3.『国家安全保障戦略』は相互依存をどう捉えてきたか?
4.開放的秩序の逆機能──中国の「内側からの挑戦」──
5.開放秩序を統治する──経済安全保障という覇権の自己再編──
おわりに
第2章 アメリカ社会の分断と経済安全保障 [田村太一]
はじめに
1.アメリカ社会の経済的分断
2.ポピュリズムの台頭と政治的分断
3.ポピュリズム政治と経済安全保障
おわりに
第3章 アメリカと中国の経済安全保障政策と日本の対応 [中川涼司]
──経済安全保障におけるトゥキディデスの罠の回避──
はじめに
1.経済安全保障の概念
2.アメリカの対中経済安全保障政策
3.中国の経済安全保障政策
4.第2期トランプ政権の対中政策の展開と中国の対応
5.中国との経済安全保障の未来と日韓の対応
第4章 日本の経済安全保障 [井上博]
はじめに
1.日本の経済安全保障と日米関係の特殊性
2.日本の経済安全保障政策の再登場
3.第2期トランプ政権の誕生と日本の経済安全保障政策
4.対米中経済関係の現状と経済安全保障の課題
おわりに
第5章 経済安全保障の途上国へのインパクト [井出文紀]
──「小国の連合」ASEAN を例に──
はじめに
1.ASEAN の設立とその後の地域協力
2.ASEAN 共同体を巡る動き
3.米中対立の顕在化とASEAN
4.経済安全保障の「ASEAN WAY」
おわりに
第Ⅱ部 経済安全保障と産業・産業政策
第6章 半導体関連産業における米中摩擦と経済安全保障 [近藤信一]
──産業論,サプライチェーン構造分析からのアプローチ──
はじめに――問題意識――
1.既存研究の流れ──産業論アプローチにおける産業の競争優位性(産業競争力)の研究──
2.半導体産業のサプライチェーン構造
3.半導体産業のサプライチェーン構造の分析──中国メーカーを中心に──
4.サプライチェーンの視点から見たときの中国半導体産業の実力
5.中国半導体産業の国産化と経済安全保障
おわりに
第7章 脆弱化する食料システムと食料安全保障 [渡邉英俊]
はじめに
1.ストレンジの構造的権力と食料システムの変化
2.食料安全保障をめぐる国際社会の動向
3.アメリカの政策展開
おわりに
第8章 経済安全保障と産業政策 [森原康仁]
――両者の関係と第2次トランプ政権の産業支援策──
はじめに
1.産業政策の非伝統的動機
2.経済安全保障と産業政策
3.第2次トランプ政権は明示的な産業政策を実行するか?
おわりに
第Ⅲ部 経済安全保障と世界経済
第9章 アメリカ国家・経済安全保障のAI・半導体同盟への収斂と動揺 [板木雅彦]
はじめに
1.安全保障問題のAI・半導体GVC への収斂
2.西側の最先端AI・半導体同盟と中国中心の寸断されたAI・半導体GVC への分断
3.アメリカ国家・経済安全保障政策の混迷
4.中国レアアースGVC による相互威嚇とAI・半導体GVC の封じ込め突破
おわりに
第10章 経済安全保障とグローバル政治経済学 [櫻井公人]
――相互依存と,経済制裁の長期的影響――
はじめに
1.1970年代日本の経験――長期的な影響という視点も――
2.相互依存と脆弱性――エコノミック・ステイトクラフトへの原理的な考察――
3.グローバリゼーション下の効率性追求とセキュリティ・リスク
4.現局面の企業とサプライチェーン,通貨と金融,人の移動と経済安全保障
おわりに
終 章 分断化する世界経済を越えて [中本悟]