まえがき
序 章 変わりゆく家族を考える [末盛慶]
――社会学と心理学の視点から――
1.人類と家族
2.ひとり親家庭を考えるための4つの問題意識
3.本書の意義と限界
4.社会学と心理学による協働的研究
第1章 ひとり親の社会的文脈 [末盛慶]
――歴史・国際比較・現代の社会状況――
1.ひとり親に関する歴史的検討
2.ひとり親に関する国際比較
3.現代社会とひとり親世帯――重層的社会を生きる
4.ひとり親の社会的文脈のまとめ
第2章 社会学・心理学の視点 [末盛慶]
――ひとり親に関する先行研究の概観――
1.社会学の視点――構造とエージェンシー
2.世代間再生産
3.心理学の視点――青年期と中年期の発達
4.ひとり親に関する先行研究
第3章 ひとり親の生活状況 [末盛慶]
――既存の調査と本調査の結果――
1.ひとり親の現状
2.本調査によるひとり親の生活状況の分析
3.ひとり親の現状に関するまとめ
第4章 シングルマザーの子どもの現状 [鈴木佳代]
――中高生の生活実態――
1.ひとり親世帯の子どもの生活状況――暮らし・生活習慣・対人関係・学業
2.先行研究から浮かび上がるひとり親世帯の子どもの生活状況
3.データと分析の概要
4.中高生母子アンケート調査の結果
5.ひとり親世帯の中高生の現在・過去・未来
第5章 ひとり親のワーク・ファミリー・コンフリクトに関する分析 [末盛慶]
1.ひとり親の家族生活と仕事生活
2.ワーク・ファミリー・コンフリクトとは
3.ワーク・ファミリー・コンフリクトに関する理論の動向
4.ワーク・ファミリー・コンフリクトに関する先行研究―ひとり親を対象としたもの
5.2つの課題
6.本章における仮説
7.調査方法
8.データの分析
9.結果のまとめと考察
第6章 ひとり親の生活戦略に関する分析 [末盛慶]
――学歴による格差――
1.シングルマザーの家族生活と仕事生活
2.生活戦略という概念
3.生活戦略という概念と分析モデル
4.4つの分析でみるシングルマザーの生活戦略
5.シングルマザーの学歴と生活戦略
第7章 ひとり親世帯の中高生と大学進学 [鈴木佳代]
――なぜ貧困が再生産されるのか――
1.学歴達成とひとり親世帯
2.子どもへの期待学歴,中高生の希望学歴,母親の学歴
3.ひとり親世帯で育つと大学進学を希望しにくくなる?
4.教育と家計負担をめぐる母親たちの声
5.見えづらい将来と足りないお金
第8章 子どもの抱く家族イメージと家族形成意識の関係 [小平英志]
1.新たな家族ができるとき――家族システムの継承
2.中高生の家族イメージはポジティブか? ネガティブか?
3.原家族のイメージと思い描く自分の結婚には関係があるのか?
4.結婚観・理想の結婚像・家族像に対する家族イメージの効果
5.ひとり親世帯の中高生の持つ家族イメージと結婚観
第9章 子どもの家族イメージに家庭環境はどう影響するのか [小平英志]
1.思春期・青年期である中高生が抱く家族イメージの重要性
2.中高生の家族イメージを左右する家庭の要因
3.統合的なモデルの検証
4.ひとり親世帯の中高生が抱く家族イメージがよりポジティブであるために
終 章 ひとり親世帯の現実から未来へ [末盛慶]
――結論・課題・社会変革の可能性――
1.ここまでの内容の振り返り
2.本書の結論
3.研究上・政策上・実践上の示唆
4.本書の課題
5.おわりに――社会問題と社会運動のつながり
あとがき