ヤングケアラーという「時代のカナリア」が示す日本の「本当の病」とは
近年関心が高まっているヤングケアラーは,「時代のカナリア」としての役割を担っている.ヤングケアラーを生み出すに至った日本社会の変容とは何なのか.そして新たなヤングケアラーを「生まない」ためにはどうすればいいのか.自治体の取り組みや当事者の声から探究していく.
失われた30 年という時代は経済社会だけでなく家族介護にも大きな変化をもたらした.新たなヤングケアラーを生み出さないという予防的視点は,ヤングケアラー支援において,目を向けるべき重要なテーマとなる.本書では,子どもや若者の介護者が生み出されるその背景要因・メカニズム解明の調査結果や自治体の取り組み,そして当事者の声などを踏まえ,新たなヤングケアラーを生まないための今後の取り組みを考える.