第一章 なぜフィヒテのイェーナ期哲学はヤコービにニヒリズムとみなされたのか
序
一 ヤコービの『フィヒテ書簡』におけるフィヒテ批判と衝動の問題
二 フィヒテの『学者の使命』と『基礎』における衝動の問題
三 ヤコービとフィヒテの衝動における二重性の問題
結び
第二章 なぜフィヒテは無神論論争期に宗教的国民教育の着想に至ったのか
序
一 超越論哲学の道徳主義とその宗教哲学への展開
二 超越論哲学における実在性の問題とキリスト教との区別の問題
三 知性的感情と良心の声
四 道徳的決意と宗教的国民教育の教育学的規則
結び
第三章 シラーとフィヒテの衝動論の差異
序
一 カントとシラーの道徳論の対立
二 フィヒテの『学者の使命』と『基礎』理論的部門からの影響
三 衝動をめぐるシラーとフィヒテの哲学的差異
結び
第四章 三宅剛一の人間存在論とフィヒテの道徳衝動論
序
一 三宅『人間存在論』のフィヒテ理解
二 フィヒテの道徳衝動論
三 三宅『把握』におけるフィヒテ理解の基本的立場
四 三宅によるフィヒテ『基礎』の分析
五 三宅によるフィヒテ『新方法』の分析
結び
第五章 三宅剛一によるフィヒテの『人間の使命』批判の意義
序
一 フィヒテ解釈からみた三宅の『把握』の位置づけ
二 ニヒリズムの観点からみた三宅のフィヒテ批判の意義
三 三宅の『道徳の哲学』におけるフィヒテとニーチェの思想上の比較
結び
第六章 無神論論争から神秘主義へ――三宅剛一のフィヒテ批判
序
一 三宅によるフィヒテ哲学の二側面からの区分
二 『使命』におけるフィヒテのヤコービへの応答
結び
第七章 初期ハイデッガー哲学における解釈学の射程
序
一 初期ハイデッガー哲学における解釈学の採用意図
二 破壊と解体
三 解釈学的状況
結び
参考文献一覧
初出一覧
あとがき