序 章 女性の仕事と日本の職場
1 本書の目的・背景と意義
2 本書の構成
第Ⅰ部 日本の「職場の雰囲気」と女性の働き方
第1章 「職場の雰囲気」が女性の離職に与える影響
――企業属性別にみたデプスインタビュー――
1 日本企業の組織構造と「職場の雰囲気」
2 デプスインタビューの調査方法及び概要
3 離職時の「職場の雰囲気」のインタビュー結果
(1)大企業の系列会社(子会社)と「職場の雰囲気」の関係
(2)同族企業と「職場の雰囲気」
(3)その他企業と「職場の雰囲気」
4 「職場の雰囲気」に関する語り
5 「職場の雰囲気」が女性の離職に与える影響
第2章 「職場規範」「職場の雰囲気」の定義と隣接概念
1 職場規範、職場の雰囲気及び隣接概念
2 「Social Norms」とは
(1)個人の行動と「規範」
(2)「アイデンティティ」「効用」とは何か
(3)理論枠組みと「Social Norms」
3 隣接概念「組織文化」「組織風土」
4 「職場の雰囲気」を用いた質問紙調査
補論1 Akerlof and Kranton(2000)のゲームツリー
第3章 「職場規範」「職場の雰囲気」を用いた分析の研究動向
1 国内外における分析の研究動向
(1)「職場規範」「職場の雰囲気」を用いた海外の研究動向
(2)「職場規範」「職場の雰囲気」を用いた日本の研究動向
(3)「Social Norms」を用いた研究動向
2 「職場規範」「職場の雰囲気」に関する研究についての考察
補論1 経済学における主観的変数の取り扱いについて
第Ⅱ部 女性の結婚・出産時における「職場の雰囲気」の検証
第4章 企業内の「職場規範」が女性の就業・出産に与える影響
――パネル・データを用いた検証――
1 「職場規範」が女性の就業・出産に与える影響
2 両立支援制度と女性の就業選択・出生に関する分析の研究動向
3 記述分析
(1)第一子1才時における女性の就業率の推移
(2)両立支援制度(WLB制度)の有無及び制度利用の雰囲気
(3)2003-2011年の間のWLB制度有無・利用の雰囲気と出産
4 分析モデル
5 推計結果
(1)個人の効用に「職場規範」が与える影響の推計結果
(2)個人の出生に「職場規範」が与える影響の推計結果
6 「職場規範」が女性の就業・出産に与える影響に関する考察
第5章 「職場の雰囲気」が女性の就業・離職行動に与える影響
――横断面データを用いた検証――
1 はじめに
2 使用データ
3 記述分析
(1)年代別・男女別にみた「職場の雰囲気」と就業・離職
(2)「職場の雰囲気」と女性の現在の就業状況
4 推計モデル・分析結果
(1)仮説と推計モデル
(2)分析と推計結果
5 「職場の雰囲気」が女性の就業・離職行動に与える影響・今後の課題
第Ⅲ部 均等法以後の事務職・一般職女性の働き方
第6章 民間企業における女性の就業行動と男女間賃金格差の検証
――事務職に着目して――
1 日本の女性事務職の特徴と背景
(1)日本で働く女性の最大多数の職種:女性事務職
(2)均等法以後の女性事務職の特徴と推移
2 使用データ・データの特徴
3 記述分析
(1)女性事務職の人的資本の変化と男女間賃金格差
(2)1992-2002年の経済情勢と事務職の非正規化の進展
4 計量分析
(1)女性事務職の賃金関数の推計
(2)前職が事務職である者の就業行動の変化
5 民間企業における女性の就業行動と男女間賃金格差の検証
第7章 コース別雇用管理制度の変遷と再検証
―― 一般職女性はどのように位置づけられてきたのか――
1 コース別雇用管理制度とは何か
2 先行研究
3 男女別にみた職掌区分の現状――公的統計の分析――
(1)男女別にみた職掌の現状
(2)コース別雇用管理制度の見直しの現状
4 コース別雇用管理制度の変遷――新聞記事調査から――
(1)分析の概要と分類
(2)新聞記事にみる「一般職」の変遷と女性の語り
5 テキスト分析――企業・個人の双方からみたコース別雇用管理制度と働き方――
6 コース別雇用管理制度と女性の就業
第8章 ジェンダー平等の職場に向けて
――結論と考察――
1 結果のまとめ
(1)実証分析結果のまとめ
(2)「職場規範」「職場の雰囲気」が女性の就業構造にどう影響していたのか
(3)「職場規範」「職場の雰囲気」の規定要因及び理論的考察
2 本書から得られた政策的示唆と制度面での課題
3 研究の限界と今後の課題