はしがき
序 章 住宅確保要配慮者(住宅弱者)という視点
1 日本の経済格差と居住貧困
(1)日本社会の貧困問題
(2)女性と子どもの貧困
2 研究の目的と章構成
(1)研究対象と目的
(2)リサーチクエスチョン
(3)DV被害者とホームレスの3つの共通点
(4)章構成
3 本書における概念の整理
(1)DV被害を受けたシングルマザー
(2)ホームレス
(3)生活再建
第1章 住宅政策・ホームレス・DV被害者支援のこれまで
1 日本の住宅政策と居住福祉
(1)戦後日本の住宅政策
(2)日本の住宅政策とジェンダー
2 ホームレス
(1)ホームレスの主体の描かれ方
(2)ホームレス支援の状況
3 DV(ドメスティック・バイオレンス)
(1)DVの特徴
(2)日本におけるDV被害者支援制度の課題
第2章 母子世帯向けシェアハウスとハウジングファーストでの調査
1 フィールドワークの概要
(1)調査方法
(2)調査協力者について
(3)母子世帯向けシェア住居(シェアハウス)とは何か
(4)調査の実施方法
2 調査実施状況と分析手法
(1)倫理的配慮
(2)調査フィールドの状況や調査協力者のプロフィール
(3)分析手法
第3章 母子世帯向けシェアハウスを選んだDV被害者
1 郊外に位置する母子SH「X」
(1)いざシェアハウスへ
(2)配偶者の身体的暴力から逃れて来たAさん
(3)大家が語る母子SH「X」の運営
2 都市部に位置する母子SH「Y」
(1)2度目の住み込み
(2)居住地を転々とした後にYに落ち着いたBさん
(3)DV被害者と言われることにためらいのあるCさん
(4)大家が語る母子SH「Y」の運営
第4章 ハウジングファーストで住まいを得たホームレス経験者
1 今の生活に満足感を持つFさん
(1)無理な離家からホームレス状態へ
(2)ホームレス状態と比べた今の生活
(3)今後の展望
2 生活保護受給を負い目と感じるGさん
(1)借入金の返済に追われ路上生活へ
(2)就労自立に向かって
3 常にお金がない状態だったと言うHさん
(1)転職を繰り返す日々
(2)「寂しいというか、暇」な日々
(3)スタッフとの距離感
(4)家族との関係
4 ホームレス経験の長いIさん
(1)長いホームレス生活
(2)ビッグイシュー販売から居住生活へ
5 依存症と精神疾患を抱えるJさん
(1)派遣切りから路上生活へ
(2)自分で決められる生活スタイル
6 支援スタッフから見たハウジングファースト
(1)生活支援スタッフS1「できないことを助ける」
(2)生活支援スタッフS2「アパート生活はプロセスの1つ」
(3)生活支援スタッフ(ボランティア)S3「(当事者とは)お互いさまみたいな感じ」
(4)シェルター管理スタッフS4「地域からの理解があるといい」
第5章 生活再建には何が必要か
1 生育過程、居住移動、主体の類型、必要な支援から考える
(1)DV被害者
(2)ホームレス経験者
2 考察のまとめ
(1)DV被害者
(2)ホームレス経験者
3 社会政策と学術研究への意義
(1)政策的インプリケーション
(2)学術的インプリケーション
4 住宅弱者の居住福祉の実現に向けて
5 本書の限界と今後の課題
補 章 コロナ禍の支援現場の状況
1 DV被害者支援
(1)LINE・電話での相談状況
(2)コロナ禍による支援活動の変化
(3)地域社会の理解がDV問題解決への鍵
(4)潜在的な被害者が声を上げられる社会を
(5)行政主導から民間主導へ
2 母子世帯向けシェア住居
(1)コロナ禍での母子SHの状況
(2)コロナ禍を受けて開始した独自の家賃補助
(3)集住と感染予防の両立
3 コロナ禍でのハウジングファーストの展開
(1)支援への入口
(2)一時的な住まい
(3)アパート居住者への支援
4 各支援現場から分かること