中国・朝鮮人の関東大震災
共助・虐殺・独立運動
著:武藤秀太郎
紙版
内容紹介
大災害の教訓に学ぶ
中国・朝鮮の人々にとって、関東大震災とはどのような経験であったのか。中華圏からの震災支援、虐殺事件、独立運動団体「義烈団」の動向、大韓民国臨時政府の対応などから精緻に検証する。近代未曾有の大災害を東アジア関係史に位置づける試み。
目次
はじめに
第一部 中華圏と関東大震災
第1章 菩薩と呼ばれた中国人 ――王一亭の震災支援と幽冥鐘
第2章 「まさかの友は真の友」 ――中華圏からの二度の大震災支援
第3章 ある中国人青年の死 ――王希天事件と大島町事件という禍根
第二部 朝鮮人と関東大震災
第4章 〝「不逞鮮人」来襲〟 ──秘密結社「義烈団」の虚像と実像
第5章 大韓民国臨時政府の苦悩 ――震災対応と権力闘争
おわりに