大学のIR
意思決定支援のための情報収集と分析
編著:小林 雅之
編著:山田 礼子
内容紹介
▼エビデンスに基づく意思決定と全学的合意形成のために
学生募集、教育の質保証、外部評価対応、情報公開、財務・経営戦略。
大学につきつけられた喫緊の課題に対応するためには、学内の様々な情報を収集・分析する必要がある。
大学改革の本丸ともいうべきIRとは何か。その理論と実践を分かりやすく解説する。
目次
まえがき
<b>〈第Ⅰ部 IRで何ができるか〉</b>
第1章 IRとは何か ―― 日本型IRの追究
1 IRとは何か
2 IRで何が可能になるか
3 IRのために大学がすべきことは何か
4 はじめの一歩
5 本書の構成
<i>Column 1</i> アメリカの大学のIR小史
第2章 IRの適用領域とツール
1 IRの適用領域
2 IRのツール(道具)と方法
(1) 大学の位置を明らかにするツール
(2) 調査統計とベンチマーキング
<i>Column 2</i> アメリカのIR協会:AIR
第3章 IRの組織をつくるために
1 IRの組織と担当者
2 IRと執行部
3 情報共有、意思決定支援、全学的合意形成
<i>Column 3</i> アメリカの大学のIRオフィスが果たす機能
<b>〈第Ⅱ部 大学とIRのツール〉</b>
第4章 大学を見る ―― IRの主なツール(1)
1 大学のダッシュボードをつくる
2 環境スキャンと高等教育政策の動向分析
3 SWOT分析
<i>Column 4</i> IRに関する高等教育政策
第5章 大学を調べる ―― IRの主なツール(2)
1 調査と統計の技法
(1) IRにおける調査と統計の意義
(2) 調査の方法
(3) 調査と統計分析の例 ―― 中退のケース
(4) 調査と統計の意義
2 IRと学生調査
(1) アメリカの大学のIRと学生調査
(2) 学生調査のモデル
3 IRと大学ベンチマーキング
(1) ベンチマーキングとは何か
(2) ベンチマーキングの手法
第6章 大学のデータを集める ―― IRの主なツール(3)
1 IRとデータとの関わり
2 データ統合
3 データベース
4 効果的なIR実践のための課題
<b>〈第Ⅲ部 IRの主な実践例〉</b>
第7章 エンロールメント・マネジメント
1 エンロールメント・マネジメントとは?
2 学生募集
3 学生フロー
4 EMが必要とされる背景
5 日本の大学におけるEMの実践例
第8章 大学の質保証と情報公開
1 教育の質保証とアセスメント
2 高大接続・初年次教育と学生調査
3 大学情報公開と大学ポートレート
<i>Column 5</i> アメリカの大学情報公開の現状
<i>Column 6</i> 大学評価と質保障
第9章 IRコンソーシアム
1 大学IRコンソーシアム ―― 4大学IRネットワーク
2 大学評価コンソーシアム
<i>Column 7</i> アメリカの大学のデータコンソーシアム
第10章 経営支援のIR
1 戦略計画とIR
(1) 戦略計画とは何か
(2) アメリカの大学における戦略計画の例
(3) 愛在大学の実行計画(アクション・プラン)
(4) IRと戦略計画、大学の情報公開、ベンチマーキング、学生調査
2 財務計画とIR
(1) 財務計画
(2) 戦略計画を支えるインフラとしての財務計画
(3) 戦略予算
終章 IRの実践のために
資料 日本の大学におけるIRの現状
あとがき
参考文献
ISBN:9784766422795
。出版社:慶應義塾大学出版会
。判型:A5
。ページ数:212ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2016年04月
。発売日:2016年04月18日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNM。