色素細胞
第2版
基礎から臨床へ
監:伊藤 祥輔
監:柴原 茂樹
監:錦織 千佳子
内容紹介
▼色素細胞の基礎研究から臨床までを網羅。
色素細胞を研究する各分野について,基礎から高度で最先端の内容までわかりやすくまとめた。2001年に初版が刊行されてから14年の月日が流れたが,初版の内容を尊重して踏襲しつつも,その間に著しく発展した領域を追加し,日本色素細胞学会の中核メンバーと新進気鋭の色素研究者が,全21章のなかで色素細胞の基礎から臨床までを,豊富な文献とともに解説した。
目次
第1章 脊椎動物における色素細胞の発生
-神経堤からメラノサイトが出現するメカニズム-
國貞隆弘・吉田尚弘・青木仁美・本橋 力
第2章 メラノサイトの発生過程
川上民裕
第3章 色素幹細胞
西村栄美
第4章 メラノサイトの増殖・分化に働く外的要因
廣部知久
第5章 メラノソームの形成とケラチノサイトへの輸送
石田森衛・大林典彦・福田光則
第6章 メラニン生合成を規定する鍵酵素チロシナーゼと関連タンパク質
塚本克彦・伊藤祥輔
第7章 ネズミの毛色発現に関与する遺伝子
庫本高志・山本博章
第8章 色素細胞の分化を制御する転写因子MITF -多様な構造と機能-
武田和久・大場浩史・柴原茂樹
第9章 色素形成にかかわる細胞外シグナルおよび細胞内シグナル経路
芋川玄爾・肥田時征・山下利春
第10章 色素型転換の分子機構 -体表の模様はどのようにつくられる
か-
小野裕剛
第11章 メラニンの構造とその機能
若松一雅・伊藤祥輔
第12章 変温脊椎動物の色素細胞 -多様な体色と体色変化の仕組み-
杉本雅純
第13章 魚類における色素形成の遺伝的背景とその意義
深町昌司
第14章 昆虫の色素合成と紋様形成
二橋美瑞子・二橋 亮
第15章 色素異常症の動物モデルとしての鳥類色素変種
秋山豊子
第16章 遺伝子異常から解明される先天性異常症
大磯直毅・鈴木民夫・深井和吉
第17章 皮膚以外に存在するメラノサイトの機能
矢嶋伊知朗・大神信孝・山本博章・加藤昌志
第18章 紫外線からの生体防御と色素細胞の存在意義
市橋正光・安藤秀哉
第19章 メラノサイトの機能制御と美白
船坂陽子・錦織千佳子
第20章 尋常性白斑の診断と治療
片山一朗・種村 篤
第21章 メラノサイトの増殖性病変としての色素細胞母斑とメラノーマ
高田 実・岡 昌宏・中川秀己
略語一覧
付録 マウスとヒトの毛色,皮膚色,網膜色素上皮の色素形成にかかわる
遺伝子座
庫本高志・山本博章
索引
執筆者一覧
ISBN:9784766422528
。出版社:慶應義塾大学出版会
。判型:B5
。ページ数:328ページ
。定価:7500円(本体)
。発行年月日:2015年08月
。発売日:2015年08月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PSV。