井筒俊彦全集 9
コスモスとアンチコスモス
著:井筒 俊彦
紙版
内容紹介
コトバと存在の深層領域へ――。
▼1985 年~ 1989 年の、井筒円熟期に書かれた著作群を、発表年月日順に掲載。
▼単行本・著作集未収録の『西田幾多郎全集』推薦文、「風景」などを収録。
▼貴重な講演音声 CD 「コスモスとアンティ・コスモス ― 東洋哲学の立場から」付き。
▼月報執筆は、山本芳久(哲学者)、澤井義次(宗教学者)、吉村萬壱(作家)各氏。
目次
凡 例
<b>一九八五年</b>
事事無礙・理理無礙 ―― 存在解体の<ruby>あ<rt>、</rt></ruby><ruby>と<rt>、</rt></ruby>
三田時代 ―― サルトル哲学との出合い
『叡知の台座』まえがき
<b>一九八六年</b>
創造不断 ―― 東洋的時間意識の元型
イスマイル派「暗殺団」 ―― アラムート城砦のミュトスと思想
エリアーデ哀悼 ―― 「インド体験」をめぐって
『西谷啓治著作集』推薦
「開かれた精神」の思想家
<b>一九八七年</b>
「気づく」 ―― 詩と哲学の起点
『みすず』読書アンケート(一九八六年)への回答
コスモスとアンチコスモス ―― 東洋哲学の立場から
風 景
『図書』「私の三冊」への回答
いま、なぜ、「西田哲学」か
<b>一九八八年</b>
下村先生の「主著」
禅的意識のフィールド構造
『ロシア的人間』後記
<b>一九八九年</b>
『マホメット』「学術文庫」版まえがき
『コスモスとアンチコスモス』後記
解 題 木下雄介
索 引
附 録
井筒俊彦講演音声CD
コスモスとアンティ・コスモス ―― 東洋哲学の立場から