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待望の正教布教の通史、ついに刊行！
1861年に宣教師ニコライが函館に渡来して始まった日本正教会。20世紀の幾多の苦難をも乗り越え、正教会の正統な教理と伝統を守り、伝えてきた160年あまりの歴史を、最新の一次資料をもとに描いた画期的労作。

第一部　大主教ニコライとその時代（及川信）
第二部　府主教セルギイとその時代（伊藤慶郎）
第三部　アメリカ人主教の時代（ハリン・イリヤ）
第四部　聖自治日本正教会の誕生と活動（小野貞治、伊藤慶郎）

他著：及川　信
1959年、岩手県生まれ。釧路湖陵高等学校、東京正教神学院、愛知大学を卒業。日本ハリストス正教会教団　東京、名古屋、鹿児島、人吉をへて現在、京都正教会。長司祭（神父）。著書に『ロシア正教会と聖セラフィム』（サンパウロ、2002年）、『 破門審問』（新世社、2003年）、『馬飼聖者』（2007年）、『オーソドックスとカトリック』（2011年、以上、サンパウロ）、『神父になったサムライ』（2018年）、『聖書人物伝』（2019年、以上、日本正教会西日本主教教区）、『クリスマス小品集　みちびきの星』（2021年）、『イースター小品集　わたしが十字架になります』（2023年、以上、ヨベル）。

他著：伊藤慶郎
1972年、奈良県出身。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修退学、同志社大学大学院神学研究科博士後期課程修了。博士（神学）。日本ハリストス正教会教団　名古屋・半田正教会。司祭（神父）。同志社大学嘱託講師。著訳書 に『シュライアマハーの対話的思考と神認識』（晃洋書房、2013年）、『キリスト教神学命題集』（共著、日本キリスト教団出版局、2022年）、ティモシー・ウェア『正教会入門』（共訳、新教出版社、2017年）、シュスラー編『神についていかに語りうるか』（共訳、日本キリスト教団出版局、2018年）。

他著：ハリン・イリヤ・ニコラエヴィチ
教育者・研究家。1983年、ソ連ロシア共和国ロストフ州タガンログ市生まれ。1996年アメリカ合衆国へ移住。ジョージタウン大学文科学部外国語・文化学科とプリンストン大学大学院歴史研究科博士課程卒業。南山大学国際教育センターに留学し、大阪大学大学院言語文化研究科で研究フェローシップを経て、2014年以降日本在住。英語教育に従事しながら、日本正教会史の研究を継続。日本ハリストス正教会信徒。主著After Nicholas, Wide Margin, 2014. 日本語で『ロシア革命と正教会』（日本正教会　西日本主教教区、2020年）等。