第Ⅰ部】パーキンソン病患者を取り巻く情勢
第1章 パーキンソン病とともに生きる当事者の想い(長城晃一)
1.パーキンソン病とともに生きるための心得
1)自尊心を保つ
2)コントロールできている実感を得る
3)前向きな思考を持つ
2.どのような症状に困っているのか
3.パーキンソン病の病期によって困る症状は変わる
4.パーキンソン病患者の症状と社会生活との関係
第2章 パーキンソン病に対するリハビリテーションの変革
1.医学モデルから統合モデルへ(髙橋香代子)
2.パーキンソン病患者にとってよりよい健康・幸福とは(大浦智子)
3.価値に基づいた実践(大浦智子)
4.患者報告型アウトカム(大浦智子)
1)患者報告型アウトカムとは
2)作業療法分野での患者報告型アウトカム
5.多職種連携・多職種協働(山田麻和)
1)パーキンソン病における多職種連携の意義
2)患者参加型の医療への流れ
3)多職種連携の中での作業療法士の役割とは
第3章 パーキンソン病特有の生活機能への影響
1.パーキンソン病患者を捉えるための枠組み(松原麻子)
1)作業療法実践枠組み(OTPF)
2)人-環境-作業モデル(PEOモデル)
2.遂行技能の制限
1)運動技能(松原麻子)
a.歩行・移動(山田麻和)/b.対象物へ手を伸ばす,握る,操作する(山田麻和)/c.持久力(山田麻和)
2)プロセス技能(松原麻子)
a.物の配置(空間と物の組織化)/b.問題への対処法(遂行の適応)/c.コミュニケーション・社会交流技能
3.活動・参加の制約
1)セルフケア(佐々木千波)
2)IADL(佐々木千波)
3)健康管理(佐々木千波)
4)仕事(扇浩幸)
5)余暇(中西一)
6)社会参加(扇浩幸)
4.心身機能・構造(長城晃一)
コラム①難病相談支援センターの役割と相談状況(河津博美)
【第Ⅱ部】パーキンソン病の疫学・分類・症状
第4章 パーキンソン病の疫学・分類・症状
1.パーキンソン病の疫学(武田篤)
1)高齢者人口とパーキンソン病の有病率
2.パーキンソン病の発症・診断基準(武田篤)
1)パーキンソン病の鑑別診断
2)パーキンソン病発症のリスクファクター
3.運動症状の種類・重症度と進行経過(市川忠)
1)無動
2)振戦
3)強剛
4)姿勢異常
5)歩行障害
6)姿勢反射障害
7)すくみ
4.非運動症状の種類・重症度と進行経過
1)非運動症状とは(馬場徹)
2)非運動症状の概要
a.認知症状(馬場徹)/b.精神症状(衝動制御障害を含む)(馬場徹)/c.睡眠障害(馬場徹)/d.疼痛・感覚異常(関守信)/e.便秘・泌尿器症状(関守信)/f.起⽴性低⾎圧(関守信)/g.疲労(関守信)
5.運動合併症(藤岡伸助)
1)日内変動,ウェアリングオフ,ジスキネジア
コラム②パーキンソン病の多職種連携モデルとパーキンソン病療養指導士の紹介(関守信)
【第Ⅲ部】パーキンソン病患者への作業療法実践の枠組み
第5章 作業療法の役割
1.作業療法の視点を活かしたパーキンソン病患者に対する実践(松原麻子)
2.意味のある作業
1)作業遂行・役割(松原麻子)
2)患者中心,エビデンス,臨床推論,そして治療方針の決定(大浦智子)
3)内発的動機付けによる⽬的指向行動(川﨑伊織)
第6章 評価
1.パーキンソン病患者における作業療法評価(長城晃一)
2.パーキンソン病患者における作業療法の評価プロセス(川﨑伊織)
1)パーキンソン病患者本人の作業遂行の問題の把握(佐々木千波)
a.カナダ作業遂行測定/b.作業選択意思決定支援ソフト
2)介護者の作業遂行の問題を特定する(久野真矢)
a.ASCOTCarers日本語版/b.Zarit介護負担尺度日本語版(J-ZBI)/c.カナダ作業遂行測定(COPM)/d.エスノグラフィック・インタビュー
3)作業遂行の観察(松原麻子)
a.AMPS/b.PRPP/c.A-ONE/d.書字の評価
4)特定の活動に関連する問題を分析する(松原麻子)
5)変動する症状や活動パターンの評価(長城晃一)
a.症状の日内変動と生活活動との関係/b.評価方法
6)医学的情報の収集(川﨑伊織)
7)心身機能・構造の評価(山田麻和)
a.心身機能・構造の障害の性質と程度/b.評価方法
8)物理的環境と福祉用具の評価(山田麻和)
a.物理的環境の重要性/b.評価方法
3.評価する時間帯・場所(中西一)
1)時間帯
2)場所
第7章 介入
1.作業療法介入の背景(長城晃一)
1)介入⽬的
2)臨床現場における介入の効果判定のイメージ
3)介入における指導で注意すべきこと
2.具体的な介入⽅法
1)セルフマネジメントの促進(髙橋香代子)
2)日常生活の再構築と活動の最適化(川﨑伊織)
a.優先順位の設定/b.活動の再構築/c.活動内容やスケジュールを介護者と共有する/d.活動の提案,設定
3)日常生活におけるストレスやタイムプレッシャー(川﨑伊織)
a.作業療法での評価方法/b.作業療法介入
4)注意を意識化させながらの作業遂行(山田麻和)
a.注意の意識化/b.介入方法と適応
5)認知運動戦略の適応(山田麻和)
a.認知運動戦略とは/b.介入方法と適応
6)デュアルタスクの最⼩化(山田麻和)
a.デュアルタスクとは/b.デュアルタスクへの介入
7)キュー,メンタルプラクティス,行動観察の活用(細川大瑛)
a.キュー(手がかり刺激)/b.キューの種類/c.活用の仕方/d.メンタルプラクティス
8)物理的環境の最適化(山田麻和)
a.環境調整と福祉用具の導入/b.介入方法
9)介護者への助言・指導(久野真矢)
a.理論的枠組み/b.介護者への作業療法介入/c.ファミリーレジリエンスの理解とサポート
10)運動・身体活動の促進(長城晃一)
a.身体活動(運動・生活活動)とは/b.運動の種類/c.運動の提供時間/d.その人の生活パターンから考える活動強度の視点/e.運動実施・運動習慣形成に障壁となる要因
11)ダンスを取り入れた介入(中西一)
a.ダンスの治療的活用/b.方法と適応
12)認知行動療法(久野真矢)
a.認知行動療法とは/b.CBTのパーキンソン病患者に対する有効性/c.CBTに基づいた認知行動変容アプローチを併用した作業療法/d.CBTに関連した介入
13)行動変容モデルを用いた介入(髙橋香代子)
a.無関心期/b.関心期/c.準備期/d.実行期/e.維持期
第8章 作業療法アウトカム
1.OTPFの8つの指標(松原麻子)
1)作業遂行能力
2)予防
3)健康・ウェルネス
4)QOL
5)参加
6)役割能力
7)ウェルビーイング
8)作業的公正
2.パーキンソン病の各症状に対する評価指標(川﨑伊織)
1)運動症状の評価指標
2)認知機能の評価指標
3)精神・心理機能の評価指標
4)ADL,QOLの評価指標
5)その他のパーキンソン病に関連する評価指標
3.その他の指標(長城晃一)
コラム③ PDナースの役割と紹介(山本澄子)
【第Ⅳ部】パーキンソン病患者への代表的な介入・形態・システム
第9章 医学的治療
1.パーキンソン病の基本治療(藤岡伸助)
1)薬物治療(藤岡伸助,長城晃一)
a.レボドパ・カルビドパ配合経腸用液(levodopa-carbidopaintestinalgel:LCIG)療法(デュオドーパⓇ)/b.ホスレボドパ・ホスカルビドパ水和物配合持続皮下注(ヴィアレブⓇ)
2)外科的治療(藤岡伸助)
a.脳深部刺激術(DeepBrainStimulation:DBS)/b.経頭蓋MRガイド下集束超音波治療(MRI-guidedfocusedultrasound:MRg-FUS)治療
第10章 介入形態(制度の特性や支援のあり方を中心に)
1.医療機関(山田麻和)
1)入院
a.支援のあり方/b.入院リハビリテーション
2)外来
a.支援のあり方/b.外来リハビリテーション
2.介護保険での介入
1)通所リハビリテーション(中西一)
a.通所リハビリテーションとは/b.対象・頻度/c.通所リハビリテーションでのパーキンソン病患者への支援
2)訪問リハビリテーション(大浦智子)
a.訪問リハビリテーションとは/b.対象・頻度/c.訪問リハビリテーションでのパーキンソン病患者への支援
3.その他
1)自動車運転支援(松原麻子)
2)就労支援(扇浩幸)
a.対象/b.就労移行支援でのパーキンソン病患者への支援(服薬管理/疲労/業務内容の検討/配慮事項の整理/就職活動)
コラム④ パーキンソン病に関連するテクノロジーと支援の可能性(笹井浩行)
【第Ⅴ部】パーキンソン病患者への作業療法介入(実践紹介)
第11章 パーキンソン病患者への作業療法介入(実践紹介)
1.実践紹介①:休職中のパーキンソン病のある女性の復職支援(扇浩幸)
1)基本情報
2)作業療法評価
3)作業療法介入
a.第1期(導入期)/b.第2期(安定期)/c.第3期(復職準備1期)/d.第4期(復職準備2期)
4)対象者の変化
5)結果の解釈
6)おわりに
2.実践紹介②:ADL・IADLに支障が出始めたパーキンソン病患者に対する短期間強化リハビリテーションの取り組み(山田麻和)
1)基本情報
2)作業療法評価
3)作業療法介入
4)結果(変化点)
5)おわりに
3.実践紹介③:軽度認知機能障害を呈したパーキンソン病患者に対する予後を見据えた作業療法支援の視点(川﨑伊織)
1)基本情報
2)作業療法評価
3)作業療法介入
4)結果
5)おわりに
付録:その人らしい暮らしを支える家屋環境のチェックポイント!(山田麻和)