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地域価値を上げる都市開発

東京のイノベーション

著:山本 和彦

紙版

内容紹介

アークヒルズ、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズ、GINZA SIX…時代を画した事業の計画・設計・地元や行政との協議・財務そして完成後の運営。森社長の下で40年にわたって実務を担当してきた著者が、飾らずに事実を積み重ねて率直に語る本書には、きらびやかな結果の裏に隠れた忍耐、苦労、工夫、危機が書かれている。不動産開発関係者必読書。

目次

はじめに

第1章 森ビルの企業文化と超効率ナンバービルの開発
 1 共通理念とイノベーション
 2 私の最初の仕事
 3 賃貸ビル会社として地位を築く

第2章 ナンバービルの改革 オイルショック後の安定成長に対応
 1 ラフォーレ原宿 ファッションビルへの挑戦
 2 ナンバービルの開発 安定成長時代に対応
 3 1980年代初期の事務所ビルの連続竣工 会社の体力を付ける

第3章 アークヒルズ 民間初の大型複合再開発
 1 19年に及んだ再開発
 2 着工までの計画内容の変遷
 3 着工後の計画変更
 4 第三のビジネス都心に 高密度・高環境の追求
 5 第1次・第2次オイルショックと不動産業界
 6 アークヒルズの事業評価

第4章 ヒルズシリーズへの展開とバブル崩壊
 1 御殿山ヒルズ 1種住専地区の高層複合開発
 2 城山ヒルズ 幹線道路に面さない超高層複合開発
 3 六本木ファーストビル バブルの頂点での入札物件
 4 バブル期の不動産業界
 5 バブル崩壊後の森ビル

第5章 バーティカル・ガーデンシティの都市像構築
 1 バーティカル・ガーデンシティの構想
 2 愛宕グリーンヒルズ プロトタイプとして
 3 元麻布ヒルズ 高級住宅地での挑戦

第6章 六本木ヒルズⅠ 文化都心コンセプトの構築とコンセンサスづくり
 1 プロジェクトの沿革と社会的意義
 2 テレビ朝日との出会いと再開発課題の整理
 3 地元活動を始める
 4 準備組合活動と都市計画決定

第7章 六本木ヒルズⅡ 文化都心とバーティカル・ガーデンシティの実現
 1 都市計画決定から着工まで
 2 着工からオープンまで

第8章 ポスト六本木ヒルズのプロジェクト
 1 同潤会を再開発した表参道ヒルズ
 2 平河町森タワー シールドの地下鉄を跨いだ複合ビル
 3 アークヒルズ仙石山森タワー アークヒルズを東側へ拡張
 4 アークヒルズサウスタワー 二つの大規模再開発をつなぐ
 5 虎ノ門ヒルズ 環状2号線を跨いだ官民協働の複合再開発
 6 逆風下の中国進出

第9章 GINZA SIX 開発能力を提供した新ビジネスモデル
 1 プロジェクトの沿革
 2 コンサルタント契約の締結 プロジェクト前史 
 3 銀座ルールと高さ プロジェクト第1幕 
 4 建築計画案の策定とリーマン・ショック プロジェクト第2幕 
 5 事業体制の組み直しから着工まで プロジェクト第3幕 

第10章 東京は世界一のオフィス都市になりうるか
 1 戦後のオフィスブーム
 2 オフィスビルづくりにとって天国のような環境
 3 今後の懸念
 4 昭和は工場、平成はオフィスの時代
 5 日本企業の本社は水膨れ
 6 ピンチをチャンスに変える
 7 これからの不動産業に向けて

 おわりに/追記  

著者略歴

著:山本 和彦
元森ビル株式会社副社長。
不動産協会都市政策委員長、再開発コーディネーター協会副会長、ULI(アーバンランドインスティテュート)日本委員会会長、筑波大学客員教授、東京都市大学客員教授を歴任。

ISBN:9784761527549
出版社:学芸出版社
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年10月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS