ピア・ラーニング
学びあいの心理学
編著:中谷 素之
著:伊藤 崇達
紙版
内容紹介
仲間とともに学び,教え合い,学習のリソースを分かち合うことで,より深く広い学習をめざすピア・ラーニングの理論と実践。教師の指導や個別学習とはまたちがう,同じ理解レベルの仲間同士で互いに影響を与え合うことの意義とはなにか。
目次
序章 ピア・ラーニングとは 伊藤崇達 中谷素之
第1部 ピア・ラーニングを構成する諸理論
1章 必要な援助を求める――学業的援助要請 瀬尾美紀子
2章 人と比べ合って学ぶ――社会的比較 外山美樹
3章 ピアとかかわる動機づけ 岡田 涼
4章 何をめざして学ぶか――目標理論の視点から 中谷素之
5章 ピアとともに自ら学ぶ――自己調整学習の視点から 伊藤崇達
6章 「一人で読む」を超えて――ピアは理解をどう変えるか 犬塚美輪 清河幸子
7章 子どもはピアに援助をどう求めるか――被援助志向性研究からみたピア・ラーニング 水野治久
第2部 ピア・ラーニングを促進する過程
8章 協同による問題解決過程 藤村宣之 橘 春菜
9章 ピアを介した概念変化のプロセス 高垣マユミ
10章 メタ認知におけるピアの役割 三宮真智子
第3部 ピア・ラーニングの展開
11章 協同による教育実践の創造 杉江修治
12章 日本語教育におけるピア・ラーニング 舘岡洋子
13章 発達に遅れや凸凹のある子どもの協同 涌井 恵
終章 豊かな学びあいに向けて――ピア・ラーニングの展望 中谷素之 伊藤崇達
コラム 鹿毛雅治・松尾 剛・町 岳