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本書は英文の要である動詞を中心に、平易ながらも体系的に英文法を記述した大学生向けテキストである。品詞と5文型から説き起こし、相・態といった基本構文を経て、法助動詞の多義性、命令法・仮定法原形、仮定法過去・過去完了といった高度な構文へと論を進める。最終章「ING形とEN形による修飾」では、それらの分詞による名詞修飾と文修飾（いわゆる分詞構文）を詳解することによって、豊かな英語表現力へと導く。

第1章　品詞
　1.1　機能語
　1.2　内容語
　練習問題
［コラム］冠詞は永遠の謎

第2章　文
　2.1　5文型
　2.2　文の接続
　練習問題

第3章　相
　3.1　進行相
　3.2　完了相
　3.3 完了進行相
　練習問題
［コラム］日本語の「テイル」に惑わされない

第4章　態
　4.1　受動態への変形
　4.2　受動態の変異
　4.3　相と受動態の結合
　練習問題

第5章　助動詞
　5.1　法助動詞
　5.2　助動詞do
　5.3　助動詞のNICE特性
　練習問題

第6章　法
　6.1　命令法
　6.2　仮定法原形
　6.3　仮定法過去
　6.4　仮定法過去完了
　練習問題
［コラム］should have＋EN形の二つの意味

第7章　ING形とEN形による修飾
　7.1　1語による名詞修飾
　7.2　2語以上による名詞修飾
　7.3　2語以上による文修飾
　練習問題

著：村上 まどか
東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業、同大学院外国語学研究科ゲルマン系言語専攻修了（文学修士）。1990-92 年ハワイ大学マノア校留学、同大学院言語学科修士課程修了（Master of Arts）。2012年より実践女子大学文学部英文学科教授。近著：『今さら聞けない英語学・英語教育学・英米文学』（渋谷和郎・野村忠央・女鹿喜治・土居峻（編）、DTP出版、2020年）項目執筆「イェスペルセン否定循環」「仮定法原形」「助動詞のNICE特性」「動詞移動」「否定句NegP」。