善と悪のパラドックス
ヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史
著:リチャード・ランガム
訳:依田 卓巳
紙版
内容紹介
「ジキルとハイドの人格をキメラのように併せ持つ人間。その理由を〈自己家畜化〉という新たな仮説で解説した瞠目すべき進化論」 山極寿一氏(霊長類学者・京都大学前総長)推薦
スティ―ブン・ピンカー(認知心理学者)
マット・リドレー(科学ジャーナリスト)他 絶賛!
寛容と暴力の人類史
最も温厚で最も残忍な種=ホモ・サピエンス。協力的で思いやりがありながら、同時に残忍で攻撃的な人間の特性は、いかにして育まれたのか?世界を舞台に活躍する人類学者が、〈自己家畜化〉という人間の進化特性を手がかりに、長年のフィールドワークから得られたエビデンスと洞察、人類学、生物学、歴史学、心理学の新発見にもとづき、人類進化の秘密に迫る。
目次
はじめに 人間進化における善と悪
第1章 パラドックス
第2章 攻撃性のふたつのタイプ
第3章 ヒトの家畜化
第4章 平和を育む
第5章 野生動物の家畜化
第6章 ヒトの進化におけるベリャーエフの法則
第7章 暴君の問題
第8章 処刑
第9章 家畜化がもたらしたもの
第10章 善と悪の進化
第11章 圧倒的な力
第12章 戦争
第13章 パラドックス解消