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シンギュラリティ

人工知能から超知能へ

著:マレー・シャナハン
監:ドミニク・チェン

紙版

内容紹介

イギリスの人工知能(AI)研究の第一人者によるAI入門書。
本書では、「全脳エミュレーション」などの最先端のAI研究を手際よく解説し、さらにAIの政治・経済的インパクト、AIと意識の問題、そしてシンギュラリティ問題までを、さまざまな思考実験を通して考察する。
はたしてシンギュラリティはやって来るのだろうか?

※シンギュラリティ:人工知能が人間の知能を超える「特異点」のこと。

目次

まえがき
序章

第1章 人工知能への道
1.1 人工汎用知能
1.2 常識と創造性
1.3 可能な人工知能の領域

第2章 全脳エミュレーション
2.1 脳をコピーする
2.2 全脳エミュレーションの三段階
2.3 脳のマッピング技術
2.4 神経シミュレーション技術
2.5 脳スケールでの計算
2.6 ロボット工学: 身体化の技術
2.7 バーチャルな身体化
2.8 エミュレーションと拡張

第3章 AIのエンジニアリング
3.1 知能の暗示
3.2 世界を知る
3.3 機械学習
3.4 ビッグデータによる人工知能
3.5 最適化と不確実性
3.6 万能人工知能
3.7 人間レベルおよび擬人の知能

第4章 超知能
4.1 超知能へ
4.2 脳ベースの超知能
4.3 最適化と創造性
4.4 超知能の設計
4.5 ユーザーイリュージョンか、擬人論か?

第5章 AIと意識
5.1 脳モデルのAIに意識は芽生えるか?
5.2 脳をベースとしたAIの生
5.3 人工超知能の意識
5.4 超知能の自己認識
5.5 超知能の感情と共感

第6章 AIが及ぼすインパクト
6.1 人間レベルAIの政治経済効果
6.2 超知能はいつ生まれるのか?
6.3 労働、余暇、豊かさ
6.4 技術依存
6.5 意図せぬ結果

第7章 天国か地獄か
7.1 人工的な人格
7.2 人間性の向こう側へ
7.3 精神のアップロード
7.4 実存の危機
7.5 安全な超知能
7.6 超知能の倫理性
7.7 宇宙論的展望

用語集
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訳者あとがき
索引

著者略歴

著:マレー・シャナハン
インペリアル・カレッジ・ロンドン教授(認知ロボット工学)。関心は幅広く、著作は人工知能、ロボット工学、論理学、力学系、計算神経科学、心の哲学にまで及ぶ。
監:ドミニク・チェン
1981年東京生まれ。情報学研究者/IT起業家。NHK『NEWS WEB』ネットナビゲーター(木曜日出演)。著書に『電脳のレリギオ』などが、訳書に『みんなのビッグデータ』(ともにNTT出版)がある。

ISBN:9784757103627
出版社:NTT出版
判型:4-6
ページ数:264,4ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2016年01月
発売日:2016年01月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UD