アレゴリー

ロンドン・ナショナル・ギャラリー

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訳：石井　朗

訳：伊藤　博明

出版社：ありな書房

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内容紹介

アレゴリーとは「愛は盲目」や「光陰矢のごとし」などの抽象的な表現を、絵画などの具体的な表象を用いて古代の神話や聖書、あるいは中世の占星術に範をとり、比喩的かつ暗喩的に表わす方法のことである。絵画的には、その概念を明らかにするアトリビュートをともなう、擬人像として表現されることが多い。たとえば、本書で説かれる、西欧美術に表わされたアレゴリーの主要なタイプである〈美徳〉と〈悪徳〉のように。

緒　言
はじめに
　　絵画のジャンル
　　アレゴリー
　　擬人化
　　アレゴリー、美術、言語
　　アレゴリーの類型
異教の神々
　　社会的美徳のアレゴリー
　　君主と宮廷人を顕彰するためのアレゴリー
　　アレゴリーと王家の誇示
　　アレゴリーと占星術
美徳と悪徳
　　神学的美徳──〈慈愛〉
　　枢要徳──〈正義〉
　　〈賢慮〉
　　〈剛毅〉
　　枢要徳と〈真理〉
　　〈純潔〉
　　〈悪徳〉
　　〈怠惰〉
　　〈愛〉と〈純潔〉──凱旋
　　〈愛〉の勝利
　　〈愛〉と〈純潔〉の戦い
　　〈純潔〉の〈愛〉に対する勝利
自由学芸
　　修辞学と音楽
　　文法
五　感
時
　　四季と人生の諸段階
　　人生の諸段階と一日の時間
おわりに
ブック・ガイド