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フランス近世美術叢書 II

絵画と受容

クーザンからダヴィッドへ

監・解説・他著:大野 芳材
他著:田中 久美子
他著:栗田 秀法

紙版

内容紹介

頭脳的て観念的、しなやかに弧を描く曲線への愛着、異教の女神たちの官能的な姿態、イタリア人文主義に色濃く染められた難解な寓意表現、これらのフォンテーヌブロー派が切り拓いたフランス近世美術の誕生と展開の道程、クーザンからプッサンへ、ロランからヴァトーへ、シャルダンからフラゴナールへ、グルーズからダヴィッドへ、フランス近世美術の発展と精華を明らかにする。

目次

プロローグ フランス精神の輝き──古典主義絵画の誕生  大野芳材
第1章 ジャン・クーザン《エヴァ・プリマ・パンドラ》  田中久美子
第2章 技芸が自然を助ける(Ars naturam adiuvans)──ニコラ・プッサン《エリエゼルとリベカ》  望月典子
第3章 ニコラ・プッサン〈四季〉連作──その意味構造をめぐって  栗田秀法
第4章 クロード・ロランとタッソ──《エルミニアと羊飼い》を考える  小針由紀隆
第5章 雅宴画の変容──ヴァトーからフラゴナールへ  大野芳材
第6章 シャルダン《オリーヴの壜詰め》──光と色彩の知性、静物画の革新  船岡美穂子
第7章 フラゴナール《サン・クルーの祭》  吉田朋子
第8章 グルーズ事件──グルーズ《息子カラカラを叱責するセプティミウス・セウェルス帝》  伊藤已令
第9章 ダヴィッドの歴史画──《ホラティウス兄弟の誓い》の造形を中心に  矢野陽子

エピローグ フランス近世の絵画と受容──解説にかえて  大野芳材
人名索引

著者略歴

監・解説・他著:大野 芳材
青山学院短期大学教授 フランス近世美術の第一人者
他著:田中 久美子
文星芸術大学美術学部准教授 フランス中世近世美術の専門家 とくにフォンテーヌブロー派
他著:栗田 秀法
名古屋大学教授 フランス近世美術 プッサンの専門家

ISBN:9784756614322
出版社:ありな書房
判型:A5
ページ数:344ページ
定価:5000円(本体)
発行年月日:2014年03月
発売日:2014年03月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1D