不確実性の人類学
デリバティブ金融時代の言語の失敗
著:アルジュン・アパドゥライ
訳:中川 理
訳:中空 萌
紙版
内容紹介
国民国家の枠組みを超える、現代の金融市場を成り立たせるものとは何か。
著者である人類学者アパドゥライは、マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、エミール・デュルケームの『宗教生活の基本形態』などの資本主義研究及び儀礼研究の古典をひもときながら、現代金融市場の論理を分析する。
市場の「装置」と「エートス=不確実性の想像力」のずれに着目し、グローバル金融とデリバティブの論理に抗する「進歩的分人主義」の可能性を探求する、人類学的考察。
目次
序 文
第一章 約束型金融の論理
第二章 企業家の倫理と金融主義の精神
第三章 金融機械のなかの幽霊
第四章 聖なる市場
第五章 社会性、不確実性、儀礼
第六章 カリスマ的デリバティブ
第七章 分人の富
第八章 金融のグローバルな野望
第九章 契約という約束の終わり
【訳者解説】不確実性の人類学のために
ISBN:9784753103584
。出版社:以文社
。判型:4-6
。ページ数:296ページ
。価格:3000円(本体)
。発行年月日:2020年04月
。発売日:2020年05月14日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF。