閃めく経絡 現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス”が挑む!
新版
著:ダニエル キーオン
監・訳:須田 万勢
監・訳:津田 篤太郎
内容紹介
「鍼灸はなぜ効くのか?」閃く経絡
発生学と筋膜の理論から明らかに!
東洋医学で全身に分布されていると考えられている十二経絡。経絡上の経穴(ツボ)に鍼や灸、マッサージ、指圧を加えることで、全身に影響を与えることを治療家ならば誰もが経験していることだろう。だが、その存在は明らかにされていない。
そんな目に見えない経絡や経穴について、発生学の最新知識から読み解いたのが、本書である。「気」とは何か。なぜ経絡がこのような配置なのか。これらの答えは人体がどのように発生し、どのように作用しているのかを深く理解することで明らかになる。
また、本書が導く知られざる鍼灸の「サイエンス」は、現代医学では未解明の部分を解き明かす。身体を巡るミステリーの鍵は「ファッシア」(筋膜・膜)にあった。
鍼灸師で救急診療専門医の著者による、医学の常識を覆す英国の話題作がついに上陸!
●鍼灸治療の新しい治効メカニズムを徹底解明
●現代医学の進歩で分かった、黄帝内経『素問』『霊枢』の真意
●経絡の配置の意味とは?「三焦」「心包」の正体は?
●「気」の存在を否定することは、生命自体を否定すること
●「ファッシア」(筋膜・膜)が、西洋医学と東洋医学をつなぐ
目次
プロローグ なぜ人体は再生しないのか?
PartI 鍼のサイエンスー神が医者に話し忘れたこと
発生の創世記
単細胞の世界
有名にして無形
三重らせん
生命のスパーク
氣とは何か?
クローン羊と氣
完璧な工場
臓腑の氣
どのように氣が身体を折りたたむのか
トリッキー・ディッキーと小さな刺し傷
ヒトのフラクタル
レオナルドたちと完璧な人間
超高速の進化
ソニック・ヘッジホッグのパンチ
ツボ(経穴)とは何か?
氣の流れ
PartII 中医学の発生学
陰陽に関する簡単な紹介
道(タオ)
羊膜外胚葉
身体の卵黄
血
精
発生学のサーファー
PartIII 命門と6本の経絡
三陰経
・少陰経
・太陰経
・厥陰経
三陽経
・太陽経
・陽明経
・少陽経
エピローグ
付録
監訳者あとがき
参考文献
索引
ISBN:9784752910367
。出版社:医道の日本社
。判型:4-6
。ページ数:400ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2018年06月
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ。