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《息子の身に何が起こったのか？》

雪山登山から氷河、ジャングルまで数々の冒険を共にし、興奮と喜びを味わってきた一家。
だが、単身向かったコスタリカで息子は消息を絶ってしまう。

無事を信じる父親による、命をかけた執念の捜索が幕を開ける。
冒険旅行の魅惑と、親子の固い絆を描くノンフィクション。

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生物学者で冒険家の著者は、妻と二人の子どもを連れ、雪山登山や急流下り、世界各地へ旅を重ねていく。
だが単身冒険旅行に出た息子がジャングルの奥で行方不明に。
「自分が冒険など教えなければこんなことにはならなかったのだろうか」という後悔の念を抱きつつ、父は必死に捜索を続けるのだが……。

■プロローグ……家族

第１部
　第1章　ユージベリ
　第2章　テン・ナイン・テン
　第3章　ペギー・メイン
　第4章　雪庇
　第5章　コーディー・ローマン・ダイアル
　第6章　北回帰線と山羊座
　第7章　ウムナック島
　第8章　スペースキャプテン
　第9章　ボルネオ
　第10章　パルン山国立公園
　第11章　ジャングルと氷河
　第12章　ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ
　第13章　ビッグ・バナナ

第２部
　第14章　メキシコ
　第15章　グァテマラ
　第16章　エル・ペテン
　第17章　カルメリータを探して
　第18章　南のコスタリカへ
　第19章　最高の地図

第３部
　第20章　「連絡をくれ！」
　第21章　ドンディ
　第22章　コーナーズ
　第23章　カラテ
　第24章　ヘリコプター
　第25章　コンテ川
　第26章　ジェンキンス
　第27章　ゼレドンの小川
　第28章　赤十字
　第29章　ホワイトアウト
　第30章　ラス・ケブラディタス
　第31章　ネグリトスの滝
　第32章　ピエドラス・ブランカス
　第33章　国内戦線
　第34章　援軍
　第35章　倒木
　第36章　犯罪行為
　第37章　ペギーとジャズ
　第38章　セロ・デ・オロ
　第39章　ローマンのルート
　第40章　クラロ川
　第41章　アラスカに戻る
　第42章　ＴＩＪＡＴ
　第43章　カーソン
　第44章　同調圧力
　第45章　パタ・ロラ
　第46章　バックパック
　第47章　発見
　第48章　森に眠る
　第49章　終焉
　第50章　灰を集める

■エピローグ……肉、カラス、種
■訳者あとがき

著：ローマン・ダイアル
アメリカの冒険家。アメリカ・パシフィック大学教授。ナショナルジオグラフィックは彼について「登山、アイスクライミング、ラフティング、そして未開地にて開催される過酷な耐久レースにおいて数々の偉業を達成する人物」であり「生きる神話だ」と紹介している。元ナショナルジオグラフィック専属の探検家である彼は、スタンフォード大学で博士号を取得し、現在はアンカレッジで暮らしている。

訳：村井 理子
翻訳家・エッセイスト。訳書に『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』（ともに新潮文庫）、『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』（きこ書房）、『黄金州の殺人鬼』（亜紀書房）、『エデュケーション』（早川書房）、『メイドの手帖』（双葉社）など。
著書に『ブッシュ妄言録』（二見文庫）、『家族』、『犬（きみ）がいるから』、『犬ニモマケズ』、『ハリー、大きな幸せ』（以上、亜紀書房）など。