人間が人間でなくなるとき
フッサールの影を追え、とメルロ=ポンティは言った
著:岡山 敬二
紙版
内容紹介
現象学の新たな地平を開拓し、人間存在のふしぎに迫る、哲学者・木田元の高弟による渾身の哲学書!
幽体離脱や二日酔いといった著者の経験を導きの糸とし、フッサールとメルロ=ポンティの現象学の真髄をわかりやすく説き明かしながら、人間の「心と体」をつなぐものは何か(=心身問題)を考える。「世界にわたし独りがいることはありえない」つまり、他者を想定しなければ世界が成り立たない、という論証から、人間の想像力のなぞに迫るスリリングな理論!
目次
Ⅰ.人間ってなんなのか
Ⅱ.二日酔いから心身問題へ
Ⅲ.現象が現象でなくなるとき
Ⅳ.夢か現か幻か
Ⅴ.身体の心と人格
Ⅵ.不滅の問い
Ⅶ.人間が人間でなくなるとき