はじめに
第2版の刊行にあたって
第Ⅰ部 〈総論〉世界のなかのカナダ
1 世界史におけるカナダ――カナダ史の特徴・魅力とは
2 カナダの地勢――歴史の舞台
3 多元社会カナダの特質――二元論から多元論、そして多文化主義へ
第Ⅱ部 〈通史編〉先史時代からフランス植民地時代へ
4 カナダの先住民社会――多様な文化の展開
5 国際漁場ニューファンドランド――鱈が招いた歴史
6 毛皮交易の時代――「世界商品」としての毛皮
[コラム1]ヨーロッパ人と先住民の優しい絆
7 フランス植民地の建設――アカディアとケベック
8 フランス支配の終焉――英仏戦争
第Ⅲ部 〈通史編〉イギリス植民地時代
9 ケベック法とアメリカ独立戦争――カナダとアメリカの分岐点
10 1812年戦争と英領北アメリカ――アメリカによる二度目の併合の危機
[コラム2]「ロイヤリストの伝統」
11 二つの植民地反乱――ロワーカナダとアッパーカナダ
12 『ダラム報告書』と責任政府――植民地自治への険しい道のり
13 連邦結成――カナダ自治領の誕生
第Ⅳ部 〈通史編〉国家的自立への模索
14 ワシントン条約と英米加関係――英米両大国のはざまに置かれたカナダの苦悩と成果
[コラム3]ジョン・A・マクドナルド
15 ナショナル・ポリシー――カナダ発展の方向を決定づけた経済政策
[コラム4]大陸横断鉄道と太平洋航路
16 先住民メイティによる二つの反乱――ルイ・リエルが残した遺産
17 ローリエ外交――南アフリカ戦争とアラスカ境界紛争
18 マニトバ学校問題――カナダ多文化教育の原点
19 第一次世界大戦とカナダ――帝国の総力戦と徴兵制論争
[コラム5]リメンブランス・デーと戦争の記憶
20 バルフォア報告書とウェストミンスター憲章――ドミニオンの地位向上とイギリス帝国の再編
21 戦間期のカナダ社会――大恐慌の時代を中心に
22 マッケンジー・キング外交――外交自主権の獲得と拡大
23 第二次世界大戦とカナダ――大戦の再来と戦時下の経済発展
[コラム6]オランダ王室とカナダ
第Ⅴ部 〈通史編〉第二次世界大戦後の発展
24 カナダの市民権――国籍と選挙権
25 ニューファンドランドの連邦加入――10番目の州の誕生
26 スエズ危機とピアソン外交――内政と外交の逆説
27 カナダ・カウンシル――カナダ文化の振興と展開
[コラム7]国旗メイプル・リーフの誕生
28 1960~1980年代の対米外交――ワーストからベストに
29 ケベック州分離独立運動――「静かな革命」とそれ以降
[コラム8]ピエール・トルドーとルネ・レヴェック
30 二言語・多文化主義政策の成立――カナダのナショナル・アイデンティティに
[コラム9]ケベック州とインターカルチュラリズム(間文化主義)
31 1982年憲法――カナダ統合の価値原理としての人権保障
32 西部における地域主義の台頭――ポピュリズムと保守主義のゆくえ
33 北米自由貿易協定とカナダ――アメリカ化への対応
34 現代国際政治におけるカナダ――大きな存在感を発揮するカナダの苦悩
35 今日のカナダ――向きあうべき政治・経済の課題
第Ⅵ部 〈テーマ編〉カナダ社会と移民・先住民
36 フランス系移民――400年を超える歴史
37 イギリス系移民――カナダ社会の主流として
38 ドイツ系移民――社会の主流から敵性外国人へ
39 東欧・南欧系移民――多様なマイノリティ白人移民それぞれの歴史
40 中国系移民――黄禍からアジア・太平洋との架け橋へ
[コラム10]駒形丸事件
41 「ポイント制」の導入と難民受け入れ策――国益と人道主義のはざまで
42 今日の移民政策――多様性を強みに変えるカナダ的挑戦
43 先住民の自治――「主権」の喪失と回復追求の近現代史
44 今日の先住民とカナダ政治――「和解」をめぐる理想と現実
第Ⅶ部 〈テーマ編〉カナダと日本
45 初期の日本人移民――江州ソーミル、熊本ヤマ、死ぬよりましかなヘレン獲り
46 ヴァンクーヴァー暴動とルミュー協定――日本人移民の制限へ
47 日本の学校教育に寄与したカナダ人たち――ミッション・スクールの創始と展開
48 日加外交の黎明――激動する世界に翻弄された日本とカナダ
[コラム11]ハーバート・ノーマン
49 第二次世界大戦と強制移動・収容――鉄条網なき強制収容所
[コラム12]ヴァンクーヴァー朝日
50 リドレス運動と今日の日系社会――歴史の復権とエスニック・リバイバル
51 日加経済関係の変遷――戦後から今日まで
52 今日の日加交流――「アジア・太平洋の架け橋」として
カナダの歴史を知るためのブックガイド
年表