はじめに
第1章 多重災害下における子どもの発達と支援を問う――大震災と原発事故の影響を受けた子どもに寄り添う視点
第1節 大震災と原発事故のなかで育つ子ども――発達を支える研究と実践
1 大震災・原発事故後の「子どもの発達」に関する研究の歩み
2 いわき市から見える子ども支援の可能性
第2節 子どもの発達とレジリエンス――災害がもたらす影響を見つめる理論と実践
1 発達障害とは何か――概念の広がりと診断基準の変遷から見る支援の手がかり
2 チェルノブイリ原発事故における子どもの発達への影響――放射能汚染がもたらす健康・神経行動・認知機能へのリスク
3 阪神・淡路大震災における子どもの発達への影響――都市型災害がもたらした子どもの心身への影響を探る
4 レジリエンスとは何か
第3節 本書の目的と構成――大震災が子どもの発達に与えた影響を読み解くために
第2章 大震災と子どもの暮らし――地域・社会・教育の視点から生活環境の変化をたどる
第1節 大震災と原発事故がもたらしたもの――福島県・いわき市の被害
1 福島県の地理的・社会的背景――分断された地域性と大震災後の一体性
2 原発事故がもたらした避難と生活の変容
3 いわき市─浜通りを代表する産業都市の形成
4 いわき市が受けた大震災の衝撃─津波・地震・原発事故の三重苦
5 いわき市の生活と復興――安全・安心な地域づくりに向けた取り組み
6 多面的復興による地域再生の歩み
7 第1節のまとめ
第2節 子どもへの影響
1 いわき市における人口変動と地域特性
2 放射能と子どもの健康――チェルノブイリから福島へ
3 第2節のまとめ
第3節 幼児保育施設への影響――A幼稚園の「園だより」の分析から
1 はじめに
2 調査資料と分析方法
3 結果と考察
4 第3節のまとめ
第4節 小括 震災後の子どもを取り巻く環境の変化と保育の歩み――地域・社会・教育の視点から
第3章 大震災直後に生まれた子どもの発達を見つめて――環境と成長の関係を探る
第1節 大震災後の環境が子どもの対人応答性に与えた影響(1)――いわき市と静岡市のタイプ分類
1 はじめに
2 目的
3 方法
4 結果
5 考察
6 第1節のまとめ
第2節 大震災後の環境が子どもの対人応答性に与えた影響(2)――いわき市と静岡市の比較から見えたこと
1 はじめに
2 目的
3 方法
4 結果
5 考察
6 本研究の限界と今後の課題
7 第2節のまとめ
第3節 小括 大震災後の生活環境が子どもの対人応答性に及ぼす影響
第4章 支援者・小学校教員が語る「子育て」の困難さ――現場の声に耳をすます
第1節 「被災者としての私」と「支援者としての私」の二重性――大震災・原発事故を経験した支援者の心理的葛藤の変化プロセス
1 はじめに
2 目的
3 方法
4 結果
5 考察
6 本研究の限界と今後の課題
第2節 大震災・原発事故後10年、いわき市の子どもの問題行動
1 はじめに
2 目的
3 方法
4 結果
5 考察
6 今後の課題と研究の展望
第3節 小括 子どものレジリエンス形成に関する支援実践の総括
第5章 大震災から学ぶ支援とレジリエンスの総括――災害下における子どもと支援者の歩みに寄り添う
第1節 研究結果の要約と統合
第2節 研究成果の意義と先行研究
第3節 研究結果の実践的貢献
第4節 本研究の限界と今後の課題
第5節 結論
おわりに
引用文献
初出一覧