はじめに
1.本書の背景
2.本章の分析の視角:「国際開発援助体制」の変容
3.本書の構成
序章 中国の台頭と国際開発援助体制への影響
1.中国の経済的台頭
2.中国の国際開発援助体制の中での台頭
3.中国の経済支援の拡大に対する警戒論
4.国際援助コミュニティとの協調の行方
第1部 国際的潮流への影響――国際援助協調と民主化
第1章 中国の台頭と国際援助協調体制への影響――カンボジア事例
はじめに:本章の論点
1.国際援助協調とその進展
2.カンボジア事例:中国の援助と投資の拡大
3.カンボジアにおける援助受け入れ国としてのオーナーシップの現実
4.カンボジアにおける国際援助協調の盛衰
5.中国の経済的プレゼンス拡大の影響
第2章 途上国の民主主義後退の中国要因と内発的要因――カンボジア事例分析
はじめに:本章の焦点
1.民主主義は世界的に後退しているか?
2.カンボジアの経済とガバナンス状況の推移
3.カンボジアにおける権威主義化の要因分析
4.ミクロ分析:二つの地方コミューンの事例
5.結論と含意
第2部 アジアのインフラ開発と日中の競合
第3章 アジアのインフラ開発をめぐる日中の競争と協力
はじめに:途上国のインフラ開発を見る視角
1.日中欧米のインフラ輸出戦略
2.ASEANに対する主要ドナーの開発資金供与の動向
3.日中のインフラ開発の主要分野の状況
4.「質の高いインフラ」をめぐる議論
第4章 中国「一帯一路」事業のスリランカへのインパクト
はじめに:本章の焦点
1.スリランカと中国の関係
2.スリランカにおける中国のBRI関連事業
3.中国の援助拡大と依存拡大の評価
4.日本のスリランカへの関与政策
おわりに:スリランカ政治の混迷と今後の方向
第5章 急拡大する中国の対外経済協力とその「規範」の変容――ミャンマー・ミッソンダムの事例を中心に
はじめに:本章の焦点
1.中国のミャンマーにおける巨大事業とミッソンダム
2.中断をめぐるミャンマーの政治過程と今後の行方
3.中国の「自国中心主義」vs.「リベラル化」仮説
おわりに
第3部 アフリカ開発に対する中国のインパクト
第6章 アンゴラの復興開発と中国――「アンゴラ・モデル」の検証
はじめに:アンゴラ事例を取り上げる理由
1.アンゴラ内戦と戦後復興プロセス
2.急速な経済復興と近年の経済状況
3.アンゴラでの急増する中国の経済的プレゼンス
4.中国の経済支援の実例
5.中国の支援の評価
第7章 アフリカ紛争後国と外的介入の影響――アンゴラとルワンダの比較研究
はじめに:本章の論点
1.いくつかの重要な概念と議論
2.アンゴラとルワンダの政治的発展の概要
3.経済開発、ガバナンス、民主主義、脆弱性の移行プロセス
4.アンゴラとルワンダの政治過程に内在する政治力学
5.外部アクターの介入が民主主義移行に与える影響
6.結論と政策的含意
終章 国際開発金融体制と中国
はじめに:国際開発援助体制の中の中国
1.国際開発金融機関での中国の台頭
2.国際開発援助の国際規範と中国
3.結語:中国と国際社会はどう対応すべきか?
あとがき
事項索引
地名・人名索引