はじめに
第1部 コロナ禍足掛け3年、全17回の全国一斉電話相談
第1章 コロナ禍の襲来と電話相談の始まり[猪股正(弁護士)]
1 殺到した“崖っぷち”の相談、42万アクセス
2 電話相談開始前の状況を振り返る
3 短期間で全国規模の電話相談体制が作られた
4 殺到した相談と可視化された深刻な状況
5 地域間・地域内の連携
6 相談会後のフォロー
7 政府への緊急要望
8 終わりの見えないコロナ禍、2か月毎に続いていく相談会
【コラム1】コロナ禍、追い詰められる女性たち[雨宮処凛(作家・活動家)]
第2章 収束しないコロナ禍、続く電話相談――社会の出来事と相談概要を振り返って[福本和可(司法書士)]
はじめに
1 相談会開始――コロナ禍が直撃したフリーランス・非正規労働者
2 長引くコロナ禍――労働相談から生活相談へ
3 オリパラ強行からいったんの落ち着きへ――支援策の明暗も
4 生活困窮、新たなフェーズへ――オミクロン株登場と物価高騰
5 相談会ラストへ――支援策終了しても続く生活困窮
まとめ
【コラム2】3年間、相談票の入力作業を担当して思うこと[濱田恵美(仮名、シンママ大阪応援団)]
第2部 浮き彫りになった課題・国の支援策とその問題点・私たちの提言
第3章 労働分野で浮き彫りになったこと[仲野智(全労連)]
はじめに
1 寄せられた声から浮き彫りになった課題――雇用の劣化が深刻な事態を招いた
2 国の支援策とその問題点
3 私たちの提言――ディーセントワークの実現を
第4章 生活と住まいの保障[小久保哲郎(弁護士)]
1 生活保護
2 住宅保障
3 年金
第5章 コロナ禍から見えてきた女性・シングルマザーの貧困[寺内順子(大阪社保協・シンママ大阪応援団)]
はじめに
1 コロナホットラインから見えてくる女性・シングルマザーのリアル
2 一般社団法人シンママ大阪応援団の活動から見えてきたこと
3 女性・シングルマザーの貧困の背景を考える
4 国の支援策とその問題点
5 私たちの提言
【コラム3】相談者の声――張りつめていたものがホロホロと[重永雅代(仮名、シンママ大阪応援団)]
第3部 研究者による相談内容の分析・検討
第6章 「滞納・借金の有無」からみた生活困窮世帯の特徴――成人の子どもがいる世帯に着目して[後藤広史(立教大学)]
はじめに
1 データの説明
2 分析結果
3 考察
【コラム4】コロナ禍の駆けつけ支援の現場から[瀬戸大作(反貧困ネットワーク)]
第4部 未来を創る運動
第7章 統一フリーダイヤルを活用した全国一斉「電話」相談のノウハウ[普門大輔(弁護士)]
1 0120-157930(ひんこん・なくそう!)
2 利用にあたって必要となる情報や準備はどんなものか
3 付帯するサービスの活用と広報戦略
4 付帯サービス設定の考え方
5 各会場間連携と一体感を感じるための工夫
【コラム5】つながるWEB電話の試み[佐々木大志郎(つくろい東京ファンド)]
第8章 活動費の捻出方法と使途について[田中武士(三重短期大学)]
はじめに
1 全国各地からの寄付について
2 相談会実施にかかる支出について
おわりに
第9章 未来に向けた希望の運動
1 コロナ禍で何が起こったのか――群馬からの報告[町田茂(反貧困ネットワークぐんま)]
2 なんでも相談会をふりかえって――東京・多摩地域での取り組み[奥田真帆(弁護士)]
3 愛知におけるコロナなんでも相談会の取り組み[竹内創(愛労連)]
4 北九州での「なんでも相談会」の取り組み[岡本政昭(北九州市社保協)]
【コラム6】相談にあたる人員体制の脆弱さを改善し、支援の拡充を[小久保哲郎(弁護士)]
第10章 支えのない分断社会の構造を転換し、地域から社会を築き直す取り組み[猪股正(弁護士)]
1 電話相談でも浮き彫りになった日本社会の構造的問題
2 政策により作られてきた不幸を生み出す社会構造
3 コロナ禍前から顕在化していた構造的問題と、2つの社会危機
4 パンデミックの到来と繰り返された惨状
5 コロナ禍での政府の臨時的・一時的な特例的対応の問題点・限界
6 不幸を生み出す社会構造に終止符を打つ
7 普遍主義を実践している国の幸福度
8 繰り返される惨状をなくすために、私たちにできることはなんだろうか