まえがき
『東アジア理解講座――歴史・文明・自然・環境』本書の概要
第一部 東アジアとは?
第一章 十九世紀に海を渡った一本の標木から考える東アジア[金光林]
一、新潟の海岸に漂着した一本の標木
二、峨眉山の山麓に建立された良寛の詩碑
三、標木が朝鮮のチャンスンである可能性
四、朝鮮に生まれた峨眉山の地名
五、東アジア史の正確な理解のために
第二章 東アジアとは?[宋念申]
一、アイデンティティとしての「アジア」を問う
二、「東アジア」とは?
三、中国はChinaではない。日本はJapanではない
四、ロマンチック・アジア
五、おわりに――共同体の視点から見た東アジアの近代性
第三章 東アジア文明の諸相――東アジア文明認識における若干の問題[金勲]
一、東アジアの「道文化圏」
二、東アジアの「漢字文化圏」
三、東アジアにおける「大乗仏教文化圏」
四、東アジアにおける「儒教文化圏」
五、「東アジア文化圏」
第四章 ユーラシアの自然環境[沼岡努]
一、中国大陸の自然環境――地質構造・地形を中心として
二、ヒマラヤ山脈とアジアモンスーン
三、ロシアの永久凍土とタイガ
おわりに
第二部 東アジアの地域
第五章 アジアにおける仏教美術の地域的特性[片岡直樹]
はじめに
一、インド
二、中国
三、韓国
四、東南アジア(タイ)
五、日本
むすびにかえて
第六章 中央アジアと東アジアの関係――その過去と現在[キム・ゲルマン]
一、地理および文明は地域や国の歴史に影響を与える
二、ユーラシア諸国を結ぶ古代シルクロードと新シルクロード
三、中央アジアと東アジアの関係――その古代から現代までの諸要因
四、中央アジアと日本の今日的関係
五、カザフスタンと韓国の関係における韓国人ディアスポラの影響力
結論
第七章 近現代におけるモンゴル世界の多様化[ボルジギン・ブレンサイン]
はじめに
一、世界各地のモンゴル人
二、モンゴル人とは誰のことを指すのか
三、モンゴル人の農耕化
四、モンゴル人の都市化
五、ステレオタイプは如何につくられたのか
おわりに
第八章 ベトナムの「家訓」文献から見たベトナム人の礼[佐藤トゥイウェン]
はじめに――要旨を兼ねて
一、ベトナム「家訓」文献の現存状況
二、字喃(チュノム)による翻案とその歴史
三、ベトナム「家訓」文献から見る往時のベトナム人の礼
おわりに
第三部 東アジア間の交流と統合
第九章 〈踏み落とし〉再考――要らざる用語を安易に用いるなかれ[古田島洋介]
序言
一、近体詩の基礎
二、〈踏み落とし〉という言葉
三、〈踏み落とし〉の孤立性と語弊
四、〈踏み落とし〉の比率
五、近体七言詩〈踏み落とし〉=〈第一句/不押韻〉の作品
結語
第十章 高齢化社会で注目される伝統医学――中国・日本における漢方医学[魯紅梅]
序
一、伝統医学をめぐるWHOの働き
二、西洋医学と漢方医学の特徴
三、中国における伝統医学
四、日本における漢方医学の歴史
五、疾病構造の変化と西洋医学の限界
六、再び注目される漢方
七、政府支援と漢方医学の普及
八、今後の課題
結語
第十一章 東アジアの国際関係――地域統合の可能性について[若月章]
はじめに
一、〈東アジア地域〉の国際関係の経緯とその特徴
二、東アジアにおける“新”国際関係秩序の構築に向けた現状と可能性
おわりに
第十二章 東アジア地域における「人的・文化的交流」の歴史と「共生」――日韓の架け橋となった人々を中心に[権寧俊]
はじめに
一、日中韓関係の現状と課題
二、日韓の人的・文化的交流の歴史
三、日韓「共生社会」にむけて
おわりに
コラム 朱子学の伝統は現代社会の危機を救える[エマニュエル・パストリッチ]
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