目次

第１章　人類の移動を考える
アフリカで誕生した人類の長い旅／ゲノムからみた人類の拡散と適応／移動の心理を霊長類に探る／ヒヒはなぜサバンナへ移動したか
第２章　アフリカからアジアへ
ネアンデルタールからクロマニョンへの交替劇／熱帯地域における狩猟採集民の移動の特徴／ＤＮＡ解析が語る東南アジア人の移動誌／シベリアに進出した狩人たち―北方狩猟民の寒冷地適応戦略／台湾原住民の移動―居住地分布と居住様式の特徴からみる／旅立つ勝者―モンゴル遊牧民の現代的移動
第３章　日本へ
港川人の来た道／縄文から弥生へ―農耕民の移動と新しい文化の誕生／縄文と弥生―日本列島を縦断する移動と交流／北から移動してきた人たち／奄美・沖縄諸島へのヒトの移動／大陸から移動してきた人たち
第４章　アメリカ大陸・オセアニアへ
最初のアメリカ人の移動ルート／ＤＮＡから追求する新大陸先住民の起源／海域世界への移動戦略／移動から定住へ―パプアニューギニア山麓部の事例から／人はなぜ海洋に乗り出したか？
第５章　移動を検証する多様な技術
ことばから探る人の移動／歯が語る人類移動／放射性炭素が書きかえる移動の歴史―ネアンデルタール人と現生人類の交替劇／ゲノム全域の多様性解析からみえる人類移動／同位体生態学からみた人類の移動―食生態の進化が支えた人類の拡散／ゲノムからみた男と女の移動のちがい　／「人類の移動誌」ホームページについて
第６章 人類は移動する動物なり